ソフトウェア開発の規模や形態に関わらず、ソフトウェア品質に対する要求は日増しに厳しくなっています。これはソフトウェアの不具合が原因となり、社会インフラに関わる基幹システムで障害が発生したり、コンシューマ製品の大量リコールにつながったりするなど、影響する範囲が広いという背景があります。また、短納期によるソフトウェア開発が主となる組織では、実装作業を中心とせざるを得ないため、レビューやウォークスルー、テストといった品質保証活動に充分なリソースを確保できないといった現実もあります。その結果、低品質の状態での出荷を繰り返すことになり、その悪循環から抜けられなくなるといったことも、残念ながらよく耳にします。
様々なプロダクトやサービスにソフトウェアが利用される今日、その不具合による社会的な損失は莫大なものとなっています。2002 年5月に商務省技術標準局(NIST)報告書によると、ソフトウェア
品質に関わる問題により、米国全体で実に年間595 億ドルの損害がり、そのうち約3 分の1(222 億
ドル)は、最適な検証が行われていれば回避できる問題であると報告されています。
品質保証活動に投資すれば、社会的にも充分に元が取れることを、この数字は雄弁に物語っています。
しかし、いざ現場で品質保証活動に注力しようとしたとき、品質保証やテストのノウハウを持つ
エンジニアがいなかったり、適切なアプローチが分からないという理由などから、思うようにはなら
ないといったことがないでしょうか。
殊にソフトウェアテストは、技術や技法が浸透しきってないため、改善する余地が多い領域です。
だからこそ、組織形態や規模に関わらず、品質保証に携わるエンジニアは、テスト技法やレビュー
手法など、幅広いプロフェッショナルな品質保証スキルを身に付けなくてはなりません。
そうすることで、開発対象のプロダクトやサービスの品質を確保することで、全てのステークスホルダ
(利害関係者)から満足を得る必要があるからです。
当セミナーではテストについて、どうすればQCDのバランスを取りつつ、効率的に品質保証活動を実践できるか分かりやすく解説します。また、テスト駆動によりソフトウェア開発全体をどの様にマネジメントすべきかについて、演習を交えつつ理解を深めていただきます。
本コースの目的は、品質保証活動の基本的な考え方を理解すると共に、テストを軸とした検証により、テスト技法や手法の使いこなして目標品質を確保できるようになるための、必要な基礎を習得することです。例えば、何年か開発を経験した後、これから品質保証の立場となる人、現在テスト担当であり、更にQAの立場でステップアップを目指したいと思っている人、あるいはテスト組織のマネジメント能力や品質保証体制を向上させたい模索している人に最適なコースです。経験豊富なコンサルタントがテストの実践やテストプロジェクトのマネジメント、テストプロセス改善コンサル活動などから得た、実践的ノウハウが詰まった教育コースとなっています。
オンサイト
800,000円(想定受講者数10名。受講者数によって費用が変ります。)