形式手法超入門講座

概要

本講座は形式手法の入門講座の一つで、特に組込みシステム開発の現場の方を対象に、形式手法って何?何の役に立つの?という疑問にお応えするのを目的としています。

内容の中心となるのは、

【1】形式手法を構成する基礎概念(ex.仕様)
【2】開発のライフサイクルに沿った形式手法適用に関する説明の部分 です。

【1】では、数式は一切使わず(故に”超”入門)、それらの本質を理解していただけるよう、また【2】では、一般のエンジニアリングの流れも踏まえ工程ごとに、現場の視点から形式手法を使った場合の変化点、並びに効果を理解していただけるよう、工夫してあります。


”小難しく”なく、実践的に形式手法とは何かを知りたい、といった方にとって最適な講座となっています。また、推進者の方々には、組織で形式手法の裾野を広げるのに大いにご活用いただけるものと思います。


弊社では本講座とは別に、形式手法入門講座も持っています。こちらの講座は、形式手法を、概念的にではなく、具体的に体感、理解してもらいたいということで、集合や関数の基本から始め、講義終了後は、基本的なものであれば実際の仕様も読めるようになるような講座となっています。また主要な手法は全てカバーするようにし、各々の重要な理論面もとりあげています。


もともと形式手法や数理的な世界に関心がある人にとっては、形式手法入門講座は最適な講座だといえますが、とっかかりとしては、数式がいっぱい登場するこの講座は、敷居が高いようです。
それを受けて開発したのが本講座です。本講座の特徴は概要にある通りです。形式手法入門講座でも書きましたが、我々は、ソフトウェアエンジニアであれば形式手法は勉強すべき or 勉強する価値のあるものと考えています。是非、多くの人にご活用いただければと思います。

日数

0.5日

時間

オンサイト : 6時間(10:00~17:00)

教育受講料(税込)

オンサイト : 440,000円
※想定受講者数20名。受講者数が20名を超える場合は費用が変わります。

対象者

形式手法に関心のある方

前提条件

特になし

到達目標
  • 形式手法を構成する基本概念を人に説明できる。
  • 形式手法の観点から見た現在の開発の弱み(ex. 仕様、静的検証)を人に説明できる。
  • 形式手法を適用することにより、開発プロセスがどのように変わるのか、またその効果が人に説明できる。
講師より

弊社では本講座とは別に、形式手法入門講座も持っています。こちらの講座は、形式手法を、概念的にではなく、具体的に体感、理解してもらいたいということで、集合や関数の基本から始め、講義終了後は、基本的なものであれば実際の仕様も読めるようになるような講座となっています。また主要な手法は全てカバーするようにし、各々の重要な理論面もとりあげています。


もともと形式手法や数理的な世界に関心がある人にとっては、形式手法入門講座は最適な講座だといえますが、とっかかりとしては、数式がいっぱい登場するこの講座は、敷居が高いようです。


それを受けて開発したのが本講座です。本講座の特徴は概要にある通りです。形式手法入門講座でも書きましたが、我々は、ソフトウェアエンジニアであれば形式手法は勉強すべき or 勉強する価値のあるものと考えています。是非、多くの人にご活用いただければと思います。

内容

1. はじめに
 

2. ソフトウェア開発の現状
1) 現在のソフト開発をとりまく状況
2) 不具合事例
3) 現在のソフトウェア開発が抱える課題
4) 業界の対応
 

3. 形式手法とは
1) 形式手法とは
2) 形式手法の背景/課題とするところ
3) 形式手法の基本構成要素
4) 形式手法の種類と代表的手法
5) 形式手法発展の歴史
6) 業界動向:事例
7) 業界動向:規格・ガイドライン
8) 形式手法の効果
 

4. 形式仕様記述の基礎概念
1) 仕様記述の基本骨格
2) モデリング
3) 機能・振る舞いの定義
4) 不変制約
5) 従来の仕様の問題点
6) プログラミング言語との違い
 

5. 形式検証の基礎概念
1) 証明
2) モデル検査
3) 拡張静的チェッカー
 

6. 段階的詳細化の基礎概念
1) 段階的詳細化とは
2) 詳細化の内容
3) 詳細化の要件
4) 2つの視点
 

7. LFM(Lightweight Formal Methods)
 

8. 形式手法の適用
1) 要求の獲得
2) 分析
3) 要件/仕様作成
4) 設計
5) 妥当性確認
6) 実装
 

9. さいごに
 

10. 参考図書