要求開発実践講座

概要

近年、企業のプロダクト開発において、経営層の描く事業戦略と現場の開発活動との連携の無さが重要な課題となっています。現場の判断や想いだけで進めた結果、投資回収ができない製品や、予算停止に至るプロジェクトが少なくありません。
さらに、開発を終えて納品した後になっても、「その製品ではユーザが期待した成果が得られない」といった事態がしばしば発生します。

 

従来のソフトウェアエンジニアリングでは、利害関係者から要求を獲得することに主眼が置かれ、ビジネスとしての価値検討はエンジニアリングの枠外とされてきました。
しかし、こうした問題を踏まえ、2015年に改訂された ISO/IEC/IEEE 15288:2015(JIS X 0160:2018) では、ビジネス要求の分析から利害関係者のニーズ・システム要件定義、さらには運用に至るまでを含むシステムライフサイクルプロセスが規定され、その重要性が明確に示されています。

 

振り返れば、本来プロダクトやサービスは事業戦略の実現手段であり、経営層の意図を汲み取り、ユーザの課題とその解決された姿を描き、それを具体的なプロダクト要件へと落とし込むことが不可欠です。
この一連の橋渡しを担い、ISO規格でも強調されているのが「要求開発」です。

 

本講座では、経営層の事業戦略と利用者のニーズ・要求を明確にし、「どのような製品・サービスを提供すべきか」を整理した上で、そこから導かれる機能・非機能要求を定義する実践的手法を学びます。3日間にわたる演習では、参加者が役割の枠を超えて協働し、ビジネス課題と製品要求を結びつけるプロセスを体験します。

 

対象はシステム開発者に限らず、経営層、事業企画担当者、営業・サービス担当者など幅広い方々です。多様なメンバーが共に参加することで、より実践的かつ効果的に「新しい価値を生み出す要求開発」を体得できます。

日数
3日
時間
7時間/日(9:00~17:00)
教育受講料(税込)
1,650,000円
※想定受講者数は20名です。受講者数が20名を超える場合は費用が変わります。
※オンサイト・オンライン(Zoom等のオンライン会議システムを利用して実施可能)ともに同料金です。
※受講料は予告なく変更・改定する場合がございますので、あらかじめご了承ください。
 
対象者
  • 製品企画をおこなう方
  • 製品開発の上流工程(要求獲得~要求分析~要件定義)を担当される方
前提条件
  • 企業での実務経験(目安として5年程度)を有し、社内の他部署との連携や協働の経験がある方
  • 製品開発の実務経験があれば、なお望ましい
到達目標
  • 要求開発の基本的な考え⽅、プロセス、成果物について理解できる。
  • 要求の可視化⽅法について理解できる。
  • ステークホルダー分析、課題・要求の整理、プロジェクトゴール設定の⽅法について理解できる。
  • 業務の可視化方法について理解できる。
  • ビジネスモデリングの3つのモデル(ビジネスユースケース、業務フロー、概念モデル)の「考え⽅」 「進め⽅」「モデル間の関係」が理解できる。
  • AsIsモデルをベースに業務改革後のToBeモデルを検討し、ゴールから評価する方法について理解できる。
  • システム化範囲の導出⽅法と、システム化に必要な情報について理解できる。
内容

形式:講義+演習
【第1日目】

1. 要求開発実践講座の概要
 1) 要件定義の基礎知識
 2) 要求開発の要旨
 3) システム開発を前提にした要求開発

 

2. ゴールモデリングの基礎講座
 1) モデリングの基礎知識
 2) ゴールモデリングの基礎知識
   2.1) ゴールモデリングの位置付け
   2.2) ゴールモデリングワークショップ

 

【第2日目】
2. ゴールモデリングの基礎講座(続き)
   2.2) ゴールモデリングワークショップ(続き)

 

3. ビジネスモデリングの基礎講座
 1) ビジネスモデリングの基礎知識
   1.1) ビジネスモデリング
   1.2) サービスモデリング
   1.3) プロセスモデリング

 

【第3日目】
3. ビジネスモデリングの基礎講座(続き)
   1.3) プロセスモデリング(続き)
   1.4) 情報モデリング
   1.5) あるべき業務モデルの設計

 

4. システム開発へのつながり
 1) システム開発へのつながり
 2) まとめ(振り返り)