「豆蔵らしさ」を生かした、生成AI活用の新しいアプローチ
システム開発の上流工程といえば、コンサルタントやエンジニア(情シス部門やベンダー等)が請け負い、ヒアリング形式で行うのが一般的ですが、以下のようなことがよくあります。
- 外部に委託することで、リードタイムもコストもかかる
- 内製するにも、社内にはそのスキルを持ち合わせている人材がいない
- 個々のスキルによってプロセスやアウトプット(形態・品質)もまちまちで都度の理解が大変
- エンジニアと非エンジニアとのコミュニケーションにおいて、お互い伝えたはずなのに伝わらない
また、業務改革の取り組みにおいても、以下のようなことがよく起きています。
- 業務コンサルに入ってもらったが、ITには疎く、具体的な改善が進まない
- ITベンダーに相談したが、いきなり専門的な話をされてよく分からない
- 情シス部門に相談してもリソースが枯渇していて話が進まない
- ありきたりなアイデアしか出てこない。PoCで終わってしまう
- デジタル人材もおらず、どう育成すればよいか分からない
システム開発においても、業務改革においても、上流工程として“ビジネス上の要求“を明確化できない限り、その歪みがあとあと響いてきます。つまりは、背景や目的、現状などを十分理解しないまま、思いつきだけで進めていくと、思ったような効果がでなかったり、業務にフィットしなかったりして、結果的に手戻りが大きくなってしまいます。
そういったことを避けるためにも、スコープ(範囲)を明確にし、どこにどういった効果を求めるのか、ゴールを具現化する必要があります。
システム開発における上流工程の方法論である「要求開発」は、2005年に “要求開発アライアンス“によって提唱されました。
『要求は、業務を分析することによって開発され、ロジカルに導かれる必要がある』という考えの下、ビジネス上の要求(戦略要求や業務要求)に基づいて業務を設計し、システム要求を導き定義するというやり方で、“いきなり要件定義から始める“のではなく、合目的的、かつ、段階的にシステムに求められる要件を具体化していきます。

出展:日経クロステック「BA/BABOKが注目される背景と「要求開発」が必要な理由」
この方法は理想的ではあるものの、体制面での整備や、多くの成果物を作成していく必要があり、ノウハウも必要、かつ、手間もかかるが故に、大規模プロジェクトでないとコスト的にも見合わず、昨今の多様化した状況下においては適用しづらく、なかなか一般的に普及できていません。
“要求開発”を「だれでも」「かんたんに」
そこで豆蔵では、要求開発の考え方を踏襲しつつ、現代における業務改革にも適用するために、よりコンパクトに、よりシンプルに行える方法を検討し、生成AIを活用することで、「だれでも」「かんたんに」要求開発を行える、要求開発モデリングサービス「おしごとモデルズ®」を開発しました。

おしごとモデルズ®は、業務みえる化手法である「おしごとスケッチ®」と、生成AIとやりとりしながら業務モデリングを行う「おしごとモデラー®」で構成され、これまでの豆蔵の知見や方法論、ツールに加え、生成AIを活用することで、「だれでも」「かんたんに」要求開発をできるようにする、これまでにない新しいアプローチのサービスです。

おしごとモデルズ®を活用することで、これまでは主に専門家や有識者に依存していたことが、「自ら」行うことができ、上流工程におけるリードタイムやコスト削減、属人化排除(プロセス・成果物の標準化、品質の均一化)といった課題を解決し、これまで以上に現場主導のDX推進を加速させます。
もちろん、上流工程を請け負ってきたSIerやコンサルタントでの利用も効果的です。これまで悩みであったヒアリングの手間や、スキルや品質のバラつき、統一されてないアセットといった問題に対して、改善が見込めます。

おしごとモデルズ®の特徴
- 専門知識がなくても業務みえる化
カード形式のユーザーフレンドリーな業務みえる化手法である「おしごとスケッチ®」で、誰でも簡単に業務概要をまとめることができます。 - 労力や時間をかけなくても業務モデリング
生成AIを活用した「おしごとモデラー®」が「おしごとスケッチ® 」を読み込み、モデリングを行い、その場でエンジニアが分かる図※にすることができます。※ アクティビティ図などのUML図を表します。
- コンサルタントでなくても業務改善
「おしごとモデラー® 」が現在の業務に対して改善提案をしてくれます。
また提案だけではなく、実際に改善した新しい業務をモデリングすることができます。
おしごとモデルズ®のシステム構成

① ドローアプリケーション※1
「おしごとスケッチ」の編集や、エージェントプログラムが出力したUML図を開いたり、編集します
② エージェントプログラム※1
①で作成した「おしごとスケッチ」のカード情報や外部データ(プロンプトテンプレートなど)の読み込みを行い、生成AIとのやり取りや成果物の出力を行います。
③ 生成AI※2
エージェントプログラムがやり取りをする、外部のクラウドサービスです。ChatGPT4.0を推奨となります。
※1 ユーザーPCへのインストールが必要となりますので、事前に貴社セキュリティポリシー等のご確認をお願いいたします。
※2 貴社で導入しているもの(環境・アカウント)を利用します。インストールパッケージには含まれません。エージェントプログラムとの接続方法については事前の確認が必要となります。
『おしごとスケッチ®』とは?
おしごとスケッチは、業務フローに代わる、カード方式で、書きやすく、読みやすい、業務の整理方法で、特別な知識がなくても簡単に業務の”みえる化”ができます。

カードを使うことで、サイズ、書式が規定され、何を書くのか、どのくらい書くのかが統一されると共に、目的を持つ3種のカードを使うことで、表現の統一と記載粒度がそろいます。 |
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またカードなので以下のようなメリットもあります。
- 複数人で作業をする際に、対象を指してディスカッションができる
- 並べ替えが簡単
- AsIsの整理だけでなくToBeの業務もデザインしやすい
業務整理について、外部コンサルやベンダー、情シス部門等がトップダウンで行う「業務ヒアリング」方式ではなく、現場自らが「おしごとスケッチ」を活用する事で、当事者意識がより強くなり、現場からの改善を促進します。
また、ワークショップ形式で実施する事により、ワイガヤスタイルで楽しく身に付けられるだけでなく、他者の発表を通して、第三者的観点での気づきといった、個人作業では発生しない相乗効果も生まれ、カイゼンの輪が広がります。
ご提供プランについて
おしごとモデルズは3つの「導入プラン」と、それ以降に適用できる「利用プラン」に分かれます。
導入プラン
セミナーでのツールの使い方以外も含めたナレッジ習得や、展開計画や技術的なアドバイス等の導入におけるコンサルティング(週1回程度)も含めた「標準プラン」と、評価のみを行いたい最低限の使い方と利用料(試用版:モデル図の編集不可)のみの「トライアルプラン」、ご要望に合わせた「カスタムプラン」に分かれます。

利用プラン ~ 導入プラン後のご契約 ~
利活用におけるコンサルティング(週1回程度)と利用料が含まれた「利活用コンサル」と、「利用料のみ」の2つのプランがあります。もちろんこれ以外のご要望があれば「カスタムプラン」としてご提案も可能です。

※ セミナー及びお打合せはオンラインでの実施となります。オンサイトをご希望の場合は別途ご相談ください。
※ セミナー及びコンサル打ち合わせの日程については、事前にスケジュールの調整をさせていただきます
※ 利用料のみのご契約の場合、ご契約単位は年単位となります。年単位以外をご希望の場合は別途ご相談ください
- 「おしごとスケッチ」、「おしごとモデルズ」、「おしごとモデラー」は株式会社豆蔵の登録商標です。