発注者向け 要件定義講座
近年、多くの企業が自社のサービスや製品に付加価値を与えるためにソフトウエア開発を必要としています。しかし、発注者側が持っているのは自社の事業やサービスに関する知識(ドメイン知識)であり、必ずしもソフトウエア開発の知識や経験ではありません。そのため、外部の開発企業にソフトウエアの開発を発注する際に、伝えるべき要求が十分に整理されていなかったり、曖昧なまま契約に進んでしまったりすることが少なくありません。その結果として、完成したシステムが期待とは異なるものになり、修正や追加のために多大なコストや時間がかかるという問題が繰り返されています。
特に社内にソフトウエア開発者がほとんどいない企業では、ソフトウエア開発の知識のない事業部門の社員が、、要求をまとめ、発注者として開発会社に説明を行い、合意形成まで行わなければならないことは、避けて通れない課題となっています。
本講座では、発注者として必要な要求定義に関する基礎知識を習得し、発注や受入れに伴うトラブルを未然に防ぐ力を養います。実際のシステム開発でよく起こる問題を題材にしながら、要求の獲得、文書化、合意形成といったプロセスを体系的に理解することができます。また、講義だけでなく演習を通じて、現状の業務を整理し記述する方法や、条件の組合せを明確化する技法、業務記述のレビューを通じた改善の視点、シナリオ分析を用いた具体的な要求抽出、さらには要求の精査といった実践的な取り組みを体験します。これにより、単なる知識の習得にとどまらず、実務に直結するスキルを身につけることが可能となります。
自社の事業を深く理解している発注者が、この知識と経験を身につけて開発側と協働することで、システムは単なる外注物ではなく、事業成長を支える真の基盤へと進化します。本講座の最大のメリットは、発注者自身が主体的に関与する姿勢を養える点にあり、ベンダーに任せきりにせず、自社に必要な機能や品質を正しく言語化し共有する力を持つことが、プロジェクト成功への確実な第一歩となるのです。
※想定受講者数は20名です。受講者数が20名を超える場合は費用が変わります。
※オンサイト・オンライン(Zoom等のオンライン会議システムを利用して実施可能)ともに同料金です。
※受講料は予告なく変更・改定する場合がございますので、あらかじめご了承ください。
- 以下の重要な項目をよく理解し、人に説明できるようになる
- 要求の種類、特徴
- 要求の精度を高めることの重要性
- 要求の精度を高めるための方法
- 要求や要件に関する活動について、自組織の弱いところを発見し、改善の糸口をつかむ
1. はじめに
2. 要求の重要性と問題
1) エラーの主原因
2) よく目にする好ましくない現象
3) 要求・要件・仕様の一般に認知されている問題点
3. ソフトウエア開発の特徴
1) ソフトウエア開発とはどんなものか
2) ソフトウエア開発に関して知っておいてほしいこと
4. 要求とは?
1) 要求とは
2) 言葉の定義
3) 要求の特徴
5. 要求に関する開発活動の概要
1) プロジェクト立ち上げ時の活動 ~先立つ活動~
2) 要求を要件化するための活動
6. 要求の獲得
1) 要求獲得のステップ
2) 要求元の特定
3) 要求の抽出
演習1:業務の記述
演習2:ディシジョンテーブルの活用
演習3:業務記述のレビュー
4) 要求の文書化
演習5:要求の精査
7. 開発側との合意
1) 要求の合意
2) 要件の合意
3) 合意内容の変更
8 まとめ