システム開発地図

連載全2回。2010年6月~11月の記事の再掲載になります。業務システムの開発・保守において、発注側と受注側が互いの立場を超えた共通認識を持てないことは大きな障害となります。伝言ゲームによる間違いや認識のずれによる手戻りは、開発の遅延や経営的な損失を招きます。

本記事では、このような課題に対する指針となる「システム開発地図」をご紹介します。この地図を使って、業務分析から要件定義、設計・実装に至るまで、発注者と受注者が共通の認識を持ち、成果物のトレーサビリティーを確保してエコな開発を行うための考え方・視点を提案します。

) ここでいうエコシステムは、「業務システムに関連する人(利用者、発注者、開発者)、開発プロセス、運用プロセスなどが、業務システムのライフサイクル全般にわたりその保全、進化に有機的に作用する体系」をイメージしています。