豆蔵と九州先端科学技術研究所がクラウド&ビッグデータ時代の人材育成に共同で取組みを開始
豆蔵と九州先端科学技術研究所がクラウド&ビッグデータ時代の人材育成に共同で取組みを開始
~クラウド環境を利用したビッグデータ利活用実習を一橋大学で実施~
2014年8月5日
株式会社豆蔵
公益財団法人九州先端科学技術研究所(ISIT)
株式会社豆蔵(代表取締役社長 :中原 徹也、本社:東京都新宿区、以下豆蔵)と公益財団法人九州先端科学技術研究所(理事長:貫 正義、本社:福岡県福岡市、以下ISIT)は、クラウド&ビッグデータによるビジネス環境の変化に対応し、ICTとデータを活用してイノベーションを創造できる次世代の人材育成について共同研究を開始します。
豆蔵は、企業向けのバーチャルプロジェクトを用いた実践的な教育の提供や、総務省「高度ICT利活用人材育成事業」に参画し、ビッグデータ及びクラウドをビジネスに活かす人材育成カリキュラムの開発ならびに研修コースの実施を行っています。
ISITは、副所長の村上和彰 九州大学教授が中心となってMOOC※1 &SPOC※2をクラウドサービスで提供するLab.Cloud※3を開発し、BYOD※4で利用できるデータ分析ツールを用いた演習環境、動画の教材コンテンツ作成支援サービス等のより発展的な機能を独自に開発し、サービス提供を開始しています。
現在、ビジネスパーソンが新たな知識を習得するためにe-ラーニングを活用することは、主流になってきています。しかし、受講者が動画や画像をパソコン等で閲覧するだけでは、教育効果は限定的であり、特に実践的なスキルを短期間で身につけるためには、演習中心の講義が欠かせません。e-ラーニングと演習中心の講義を組み合わせる"反転学習"は、今後のオンラインを利用した効率的・効果的な人材育成には必須であると言えます。
豆蔵とISITは、反転学習には、受講者の学習状況を把握するLMS※5やカリキュラム、オンライン教材等だけではなく、受講者の学習履歴を分析し弱点克服を行う方法や、効果的なオンライン教材の開発が欠かせないと考え、Lab.Cloud を利用した"反転学習"の実施方法や教材について共同で研究を行うことにいたしました。これにより、Lab.Cloudという新たな人材育成の仕組みと、クラウド&ビッグデータの実践的な人材育成のノウハウを融合し、企業ならびに大学等の高度教育機関等の人材育成にオールインワンで応えるソリューションを開発します。
- ※1 MOOC(Massive Open Online Course)とは
- インターネット上で誰もが無料で受講できる大規模な開かれたオンライン講義のこと。
- ※2 SPOC(Small Private Online Course)とは
- 大学内の学生向けのオンライン講座のこと。MOOCを小規模かつプライベートにしたもの。
- ※3 「Lab.Cloud」は
- 大学の教員、学生、研究者が共同開発したクラウド。「MOOC (Massive Open Online Course)&SPOC(Small Private Online Course)」サービスに加え、各種ツールを用いた演習・実習・実験・研究環境、ビデオ教材作成支援サービス等、教師、学生、研究者が求める機能およびサービスをすべてクラウド上に集結、オールインワンおよびワンストップサービス。
- ※4 BYOD(Bring your own device)とは
- 個人保有の携帯端末やノートPC等のデバイスを職場に持ち込み、それを業務に使用すること。
- ※5 LMS(Learning Management System)とは
- eラーニングの実施に必要な学習教材の配信や学習履歴などを統合して管理するシステムのこと。
すでにβ版を開発し先行事例として、一橋大学商学研究科神岡太郎教授が担当する一橋大学商学部の「インタラクティブ・マーケティング」、HMBA(Hitotsubashi MBA Program Kunitachi:一橋大学 大学院商学研究科 経営学修士コース)の「ITマネジメント」にて、「ビッグデータ利活用実習」を、2014年6月に実施しました。授業での演習においては、ウイングアーク1st株式会社"データ分析ツールMotionBoard"を、Lab.Cloud上で利用しました。Lab.Cloudのクラウドの特性を活かして、ソフトウェアのインストール作業やサーバーやソフトウェアおよび端末の購入等をすることなく、授業に必要な時間だけ利用する事を可能としました。
この実習では、Lab.Cloudで学生がeラーニング(総務省の「高度ICT利活用人材育成カリキュラム」をもとにした教材)による事前学習を行ったうえで、豆蔵が講師を担当して実践的な演習やディスカッションを主体とした反転学習を行い、以下のように神岡教授をはじめとして学生の方々に高い評価を頂きました。
ISITと豆蔵では、今後、福岡市等を中心としたオープンデータを活用する等の拡充を図り、今年度内に5件程度のサービス提供を予定しています。
仮想データでしたが、ある状況と条件を想定して、いろいろな角度からグループで分析し、解釈し、議論し、何らかの判断をするというMotionBoardを用いた実習は、学生から大変好評でした。豆蔵様、ウイングアーク1st様、ISIT様の協力に心より感謝申し上げます。
一つの決まった答えを導き出すというのではないというところに、学生には面白みがあったと思いますし、リアリティがあったと思います。こういう実践型の講義は今後も継続して取り入れていきたいと思っています。
ISITが無償で提供するMOOC(総務省:高度ICT利活用講座)を事前学習
HMBAコース「ビッグデータ利活用実習」授業の様子
豆蔵IT戦略支援事業部ビッグデータ戦略支援グループ長
金子聖史講師による講義の様子
利用環境イメージ
本件のお問い合わせ先
株式会社豆蔵 IT戦略支援事業部ビッグデータ戦略支援グループ
担当 : 金子・中山
TEL : 03-5339-2136 Email :
公益財団法人九州先端科学技術研究所(ISIT)
担当 : 吉松・古賀
TEL : 092-852-345 または 092-852-3450 Email :
以上