UMLによるオブジェクト指向分析・設計演習

概要

あるシンプルなシステム開発を例に、オブジェクト指向による要求分析、システム分析、システム設計(論理設計まで)の基本的な作業を講義+演習形式で学習します。

これにより、オブジェクト指向による分析・設計の基本的な考え方、およびモデリングの進め方や注意すべきポイントを理解することができます。

日数

3日

時間

10:00 ~ 17:00

教育受講料(税込)

オープンコース:現在実施していません。
オンサイト:お見積りいたします。お気軽にお問合せください。
※受講料は予告なく変更・改定になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

対象者
  • オブジェクト指向の分析・設計方法に関する基本的知識を身につけたい方
  • オブジェクト指向の開発においてUMLダイアグラムをどのように使用していくか学びたい方
前提条件
  • オブジェクト指向の基礎用語(クラス、インスタンス、継承、カプセル化など)を理解している。

※弊社トレーニング「わかるオブジェクト指向」修了程度の知識

  • UML表記法の基礎を理解している。

※弊社トレーニング「UMLによるモデリング入門」修了程度の知識

Java、C#、C++などのプログラミング言語で簡単なプログラムを作成したことがあれば、理解は容易になります(必須ではありません) 。

到達目標
  • オブジェクト指向に基づいてUMLを使用した要求分析・システム分析・システム設計(論理設計)の基本的な手順を理解する。
  • 簡単な問題領域(システム)について、UMLによる分析・設計モデリングを行うことができる。
講師より

演習主体の講座であり、実際に受講者の方に手を動かして理解を深めていただく構成になっています。演習は、個人演習とグループ演習から構成されており、個人演習の結果を基に理解深化のためのグループディスカッションにて合意形成を行い、グループ毎の解答を作成していただきます。

グループ毎の解答は演習ごとにグループ発表をしていただき、受講者による質疑応答、講師によるレビューを実施します。この手法は、オブジェクト指向の分析・設計における考え方や具体的作業方法が身につきやすく、従来の知識詰め込み型のセミナースタイルと大きく一線を画しています。

内容

【第1日目】
形式:講義+演習(個人+グループ)


1.オブジェクト指向開発概要
オブジェクト指向によるシステム開発の特徴やメリットについて学びます。
1)オブジェクト指向による開発
2)開発モデル(ウォーターフォールモデル、スパイラルモデル、反復型モデル)
3)反復型モデルによる開発(統一プロセス概要)
4)UML概要(ビュー、ダイアグラム、モデル要素)
 

2.要求分析
ユーザのシステム化の要求を具体的に要求モデリングする方法について学びます。
1)要求分析とは
2)要求モデリングの成果物
3)要求モデリングの手順(ユースケース図、ユースケース定義、ユースケースシナリオの作成)
※ユースケースの捉え方、ユースケースの振る舞いについて考えます。
 

 

【第2日目】
形式:講義+演習(個人+グループ)
 

3.システム分析
どのような構造を持ったシステムであるかを、要求分析の結果を基に具体的に分析モデリングする方法について学びます。
1) システム分析とは
2) 分析モデリングの成果物
3) 分析モデリングの手順(分析レベルのオブジェクト図、クラス図、シーケンス図、
ステートマシン(ステートチャート)図の作成)
※概念オブジェクトの捉え方、クラスの抽出方法、システムの振る舞いについて考えます。
 

 

【第3日目】
形式:講義+演習(個人+グループ)
 

4.システム設計
どのようにシステムを構築(ソフトウェアとして実現)するかを、システム分析の結果を基に具体的に設計モデリング(論理設計)する方法について学びます。
1) システム設計とは
2) 設計モデリングの成果物
3) 設計モデリングの手順(設計レベルのパッケージ図、クラス図、シーケンス図の作成)
※責務の考え方、論理アーキテクチャの検討、論理構造の詳細化について考えます。