UMLによるオブジェクト指向設計基礎(Javaマッピング編)

概要

「設計者としてクラス図を書いているけれど、自分が書いていることが実装にどう反映されるのか分からない」「実装者として実装が終わった後、納品に必要なので、言われたところだけクラス図を書いています」という方はいませんか。 UMLもオブジェクト指向言語も、同じオブジェクト指向という考えに則っています。ですので、お互いに対応付く部分があるのです。この対応付けをマッピングと呼びます。マッピングを正しく理解することで、設計者はより正確に設計意図を実装者に伝えることが出来ます。また実装者は、設計者の設計意図を理解することができます。


特に、「モデルなんか知らなくても実装はできる」という方は、一度UMLと実装のマッピングを学習することをお薦めします。クラス図、シーケンス図と実装の対応を理解することで、ソフトウェアの全体構造を理解しながら実装ができるようになります。


本講座の特徴は以下の通りです。

  • UMLの記述内容が実装にどう結びつくのかを短時間で習得できる。
  • クラス図、シーケンス図を実装と照らし合わせて理解できるので、ソフトウェアの構造と振る舞いに対する理解が深まる。
日数

半日

時間

3時間

教育受講料(税込)

オープンコース:お取扱いしておりません
オンサイト:お見積りいたします。お気軽にお問合せください。
※受講料は予告なく変更・改定になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

対象者
  • UMLを実装の観点から理解したい設計者の方
  • 現在実装を担当しており、将来的に設計者にステップアップしたい方
前提条件
  • オブジェクト指向に関する基本的な用語(クラス、インスタンス、属性、操作、汎化)を理解していること。
  • オブジェクト図、クラス図の基本的な表記法を理解していること。
  • Javaによる簡単なプログラミングができること。(クラス定義、アクセス修飾子、staticなどを使用したプログラムを理解できる)
到達目標
  • クラス図、シーケンス図に記述されたことが実装にどのように反映されるかが理解できる。
  • クラス図、シーケンス図を元に実装できるようになる。
講師より

「UMLを学習したけれど、これがどう役に立つのか分からない」という方にはお薦めの講座です。プログラミングを通して「動かして確認する」ことにより、UMLの記号がどういう意味を持つのかが理解できるようになります。本講座では、ポイントを絞ってマッピング技術を伝えていきますので、UMLについての理解を短時間で深めることができます。

内容

【第1日目】
形式:講義+演習(個人)
1.マッピングとは
マッピングの必要性


2.クラス図からJavaへのマッピング
アクセス修飾子、static、コンストラクタ


3.シーケンス図からJavaへのマッピング
生成メッセージ、メソッド呼び出し、条件分岐、反復