オブジェクト指向を現場で活かすリファクタリング入門
年々ビジネスの変化のスピードが増す中、ビジネスを実現する手段であるソフトウェアにもより一層の柔軟性が求められています。本講座では柔軟なソフトウェアを実現するために役立つ「リファクタリング」を学びます。
リファクタリングとは、ソフトウェア設計を安全に改善するための考え方と、それに基づく体系立てられた一連の作業のことです。リファクタリングによる設計の改善で、保守性・拡張性・再利用性といったソフトウェアの品質を高めることができます。さらに、リファクタリングを学ぶことで、設計原則やデザインパターンなどのオブジェクト指向設計の知識やノウハウの活用方法についてもさらに理解が深まります。
2日
10:00 ~ 17:00
オープンコース:現在実施していません。
オンサイト:お見積りいたします。お気軽にお問合せください。
※受講料は予告なく変更・改定になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
- システム開発経験2~3年目で、設計者にステップアップしたいプログラマー
- オブジェクト指向設計を学習したい設計者
- 抽象化プログラミングの考え方を理解し、Javaを用いた実装ができる。
- UMLのクラス図、シーケンス図が読める。
- ※ 設計原則やデザインパターンの知識があれば望ましい。
典型的な悪い設計の兆候を見分けられるようになる。
主なリファクタリングを実施できるようになる。
【第1日目】
形式:講義+演習(個人)
1.リファクタリングの概要
リファクタリングとは何か、目的や背景について学びます。
2.問題の発見
設計を改善するためには、まず初めに設計のどこに問題があるのかを見つけ出す必要があります。ここでは「コードの臭い」と呼ばれる悪い設計の兆候を集めたリストを用いて問題を発見する方法を学びます。
3.テストの作成
リファクタリングを実施するためには、リファクタリングの実施前と実施後とでコードの振る舞いが変化していないことを保証するためのテストが必要になります。ここではリファクタリングの前提となるテストコードの作成方法について学びます。
4.基本的なリファクタリング
数あるリファクタリングの中でも、頻繁に使われる基本的なリファクタリングについて学びます。その中で、リファクタリングとデザインパターンなどのオブジェクト指向設計のノウハウとの関係についても解説します。
【第2日目】
形式:講義+演習(個人)
4.基本的なリファクタリング
第1日目の続き
5.パターンへのリファクタリング
デザインパターンの適用に役立つリファクタリングの使用方法を学びます。リファクタリングは、デザインパターンを適用するための一連の手順として使うこともできます。ある一つのデザインパターンを適用するための実装方法にはいくつかのバリエーションがありますが、リファクタリングを用いて状況に応じた最適な実装にすることができます。
6.まとめ
2日間の内容を振り返ります。
7.総合演習
2日間の内容を盛り込んだ総合的な演習を実施し、コードの臭いやリファクタリングについての理解を深めます。
※ テキストの改訂などにより、目次や内容などが変更されることがあります。