【エンタプライズ向け】ソフトウェアエンジニアリング基礎-設計構築編

概要

本講座では、設計・構築に関わる重要な概念/用語、「ソフトウェアアーキテクチャ設計」~「統合」までの活動の目的/役割、実施事項、並びに各活動で有効な技法を学びます。また、技法によらず有効な設計原則や構築原則にについて学びます。最近注目を浴びているアーキテクチャパターン、デザインパターン、契約による設計、フレームワーク等についても、ソフトウェア設計における位置づけとともにその概要を説明します。

日数

2日

時間

10:00 ~ 17:00

教育受講料(税込)

オープンコース:お取扱いしておりません
オンサイト:お見積りいたします。お気軽にお問合せください。
※受講料は予告なく変更・改定になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

対象者

中堅社員教育として 設計・構築で行うべき事項、考慮すべき点、並びに有効な技法の適用の仕方について詳細に学ぶことができます。また、これまでの経験を整理するにも最適です。自社に標準開発プロセスがあれば、そこでの活動とエンジニアリング活動を対応させることにより自社プロセスに対する理解を深め、より効果的に自社プロセスを利用できるようになります。

ソフトウェア開発者教育として オブジェクト指向分析設計等の個別の方法論に基づくコースを受講する前に、設計構築全体の活動についてその本質/意味を体系的に理解することができます。

前提条件
  • 弊社講座「ソフトウェアエンジニアリング入門」を受講済み、または同等の知識がある
  • UMLの読み書きができる(クラス図、シーケンス図、ステートチャート図)
到達目標

ソフトウェアエンジニアリングにおける設計構築の重要な概念と意味、並びに各活動の目的/役割、実施項目、技法を理解する。

講師より

近年ソフトウェアアーキテクチャ【注】の重要性が大きな注目を集めるようになってきています。その理由としては大きく以下が挙げられます。


(1) アプリケーション全体の構造を統一することにより、ソフトウェア全体の見通しを良くし、機能追加・変更等の保守時のコストを削減する。
(2) アプリケーション全体の構造を統一することにより、アプリケーション内での共通化を促進するとともに、全体の品質及び生産性を向上する。
(3) 組織で開発する多くの業務アプリケーションのアーキテクチャを統一することにより、組織レベルでの再利用を促進する。
講座ではソフトウェア

アーキテクチャ設計について、上記の重要性を考慮してより詳細に説明します。更に、オブジェクト指向設計技法を用いた演習により各活動の本質/意味についての理解を深めて頂きます。

【注】:ソフトウェアアーキテクチャとは
ソフトウェアアーキテクチャとは、ソフトウェアのトップレベルの構成要素を組織化するための枠組み/方針です。例えば、最近よく利用されているレイヤはソフトウェアアーキテクチャの一つのパターンです。

レイヤアーキテクチャでは、アプリケーション全体を例えばプレゼンテーション層、ビジネスロジック層、データ層に分け、アプリケーションをその枠組みに従って分割して開発します。

なお、本講座では、上記以外に、アプリケーション全体での重要な方式(メカニズム)もソフトウェアアーキテクチャ設計の対象として扱っています。

内容

形式:講義+演習(個人+グループ)


1.設計の基本事項
設計原則、設計課題と解決策


2.設計の活動
各活動の目的、概要、成果物イメージ、実施項目について取り上げます。

  1. システムアーキテクチャ設計
  2. ソフトウェアアーキテクチャ設計
  3. ソフトウェア詳細設計
  4. ソフトウェアモジュール設計

3.設計の技法

  1. 機能構造化設計技法
  2. オブジェクト指向設計技法
  3. 妥当性確認技法

レビュー等


4.設計での計量


5.構築の基本事項
構築原則、コーディング作法


6.構築の活動
各活動の目的、概要、成果物イメージ、実施項目について取り上げます。

  1. 構築設計
  2. コーディング
  3. コードレビュー
  4.  

7.設計での計量
(注)目次は、テキストの改版等により多少変更されることがあります