戦略指向エンジニアリング講座 2015

概要

これからの時代のエンジニアリングとはどういうものでしょうか?
それはどのようにすれば実践できるのでしょうか?
そもそも現代のエンジニアリングの何が問題なのでしょうか?


本講座では、それらを考察して、これからの時代にふさわしいエンジニアリングと、その実践のためのエンジニアリングモデルとして戦略指向エンジニアリングを紹介します。


エンジニアが主体的に技術を通して社会にとっての意味、価値と共同体の戦略に関わるのがこれからの時代のエンジニアリング像です。取り組みを戦略の立案とその遂行として捉え、組織的な取り組みを戦略でつなげるという姿勢が戦略指向です。


戦略指向エンジニアリングとは、これからの時代のエンジニアリング像と戦略指向という取り組み姿勢を基にしたエンジニアリングモデルであり、エンジニアである「私」の実践のためのモデルです。


エンジニアにとって、技術が最も重要であることはこれからも変わることはありません。これからの時代のエンジニアにとって大切なことは、「技術に使われる(従属する)のではなく、技術を主体的に使いこなし、創造していくこと」です。戦略指向エンジニアリングはそのことを実践したいエンジニアのための参照モデルです。


エンジニアリングモデルをエンジニアが参照することで、エンジニアリングは組織的に統制がとれた(秩序のある)取り組みになります。これからの時代のエンジニアリングモデルとしてこの講座で提供するのは、組織にとって必要な統制的な側面に加えて、エンジニアの創造という側面を備えたエンジニアリングモデルです。エンジニアがそのエンジニアリングモデルを参照することで、エンジニアリングは、組織の統制(秩序)を損ねることなく、エンジニアの主体的で創造的な取り組みになります。


以下に示す現代のエンジニアへの期待と現実の乖離の問題は、このエンジニアリングモデルの採用によって自ずと解決に向います。本講座は、その問題の解決のために必要な学びの提供でもあります。


[1] 社会のエンジニアに対する期待との乖離の問題
・「社会にとっての意味、価値」を創造することがエンジニアに期待されています
[2] 企業経営者のエンジニアに対する期待との乖離の問題
・企業戦略、特にイノベーション戦略に関わることがエンジニアに期待されています
[3] 職場におけるエンジニアリングの協働の問題
・良好な協働、良好な職場風土の形成に関わることがエンジニアに期待されています
[4] エンジニアの主体性の問題
・主体的にアイデンティティを形成していくことがエンジニアに期待されています
本講座は『戦略指向エンジニアリング』(三恵社 2014)を副読本として用います。

日数

1日

時間

6時間 (10:00 ~ 17:00)

教育受講料(税込)

オンサイト : 440,000円
※想定受講者数20名。受講者数が20名を超える場合は費用が変わります。
※副読本は配布します。

対象者

エンジニア

前提条件

特になし

到達目標
  • 「何となく取り組む」のではなく、「戦略を描いて取り組む」ことができる
  • エンジニアリングモデルを参照してエンジニアリングに取り組むことができる
  • エンジニアリングにおける価値創造に取り組むことができる
  • 関係者との良好な協働による価値創造に取り組むことができる
内容

【講座構成】


1. 戦略指向エンジニアリング
1) これからの時代のエンジニアリング像
2) 戦略指向
3) 戦略指向エンジニアリング
4) 知識体系


2. 戦略指向エンジニアリングの実装
1) 身近な事例
2) 設計プロセスへの実装例


3. 戦略指向エンジニアリングを支える基本思想
1) 近代のエンジニアリングに向き合う姿勢
2) 企業活動に向き合う姿勢
3) 人と社会に向き合う姿勢


4. 戦略指向エンジニアリングが向き合う問題
1) 社会のエンジニアに対する期待との乖離の問題
2) 企業経営者のエンジニアに対する期待との乖離の問題
3) 職場におけるエンジニアリングの協働の問題
4) エンジニアの主体性の問題


5. 戦略指向エンジニアリングの利用価値
1) 「私のモノサシ」としての戦略指向エンジニアリング
 

【講師】
(株)エマージェントアイズ(弊社パートナー)
※1 本講座は(株)エマージェントアイズの著作物です。
※2 (株)豆蔵は本講座の再販先(非独占的)となっています。