外注管理基礎講座

概要

ここ最近の開発は、開発コストを下げるためにまた社内にソフトウエア技術者が不足しているため外部の企業に開発を委託することが増えてきています。特に開発コストの安い海外企業に委託することが非常に増えてきています。これに伴ってこれまでのように自社開発あるいは社内で外部の企業と一緒に開発していた時には発生しなかったいくつもの問題が発生してきています。


例えば、「計画通りに進捗としていると報告を受けていたが、外注先の成果物をレビューしたら大きな問題/課題があることがわかり、計画の見直しが必要になった」、「仕様を提示したにも関わらず、実装漏れや実装ミスが多く、手戻りが発生して納期に間に合いそうもない」あるいは、「テストして初めて外注先の品質が悪いことに気がついた」といった問題を引き起こすことがあります。この主な原因としては、外注先の進捗状況確認、品質の確認が出来ていなかったり、あるいは、要求/仕様の出し方が悪かったり、受け入れテストが出来ていなかったりとソフトウエア開発の実態にマッチした外注管理が実施されていないことが挙げられます。


本講座は、PMBOK(Project Management Body Of Knowledge)やCMMI(Capability Maturity Model Integration)といった一般的な“知識”を踏まえた上で、外注管理で“何を管理するのか”、“実施する上の要点は何か”を具体的な進め方・要点を活動ベースで解説します。弊社はこれまで多くの会社様の改善のお手伝いをさせていただいています。そのコンサルテーションの基本的なエッセンスを集めたものが本講座です。既にオフショア開発あるいは外部の企業に開発を委託しているが成果が出ていない方、あるいはこれから実施したいが進め方がわからない方にはお勧めの講座となっております。

日数

1日

時間

6時間 (10:00 ~ 17:00)

教育受講料(税込)

オンサイト : 440,000円
※想定受講者数20名。受講者数が20名を超える場合は費用が変わります。

対象者

ソフトウエアの外注管理に従事している方あるいは、これから外注管理を行う予定の方

前提条件

開発プロセスに関する基本的な知識を有していること

到達目標

以下の重要な項目をよく理解し、外注管理としてやらないといけないこと、気をつけないといけないことが明らかになる。

  • 外注先の選定と評価
  • 外注における要件管理、進捗管理、品質管理
  • 外注におけるコミュニケーション

外注管理に関し、自組織の弱いところを識別でき、改善の方向性を提示できるようになる。

内容

形式:講義
 

1. はじめに
 

2. ソフトウエア開発の外注管理
1) よく見られる外注開発の問題点
2) 外注とは
3) 外注管理とは
4) 外注管理プロセス
 

3. 調達管理
1) 外注計画
2) RFPの作成
3) 外注先の選定
 

4. 契約管理
1) 契約プロセス
2) 契約交渉
3) 契約締結
4) 契約変更(訂正)
 

5. 開発管理
1) 外注先開発計画の承認
2) 進捗管理
3) レビュー
4) SQA活動監視
5) 変更管理
6) 是正措置
 

6. 検収
1) 検収の目的
2) 受入れ検証
3) 成果物の移行
 

7. クロージング
1) 目的
2) プロジェクトのレビュー
3) 外注先の評価
4) 今後の改善(支援)計画
 

8. コミュニケーション・スキル
1) 外注管理とコミュニケーション
2) コミュニケーションの特徴と基本原理
3) コミュニケーションのコンテキスト
4) コミュニケーション力
5) 非言語によるコミュニケーションの重要性