OSSライセンス管理基礎講座 -オープンソースライセンス管理の基本を理解する -
PCやサーバに限らず、携帯電話やテレビ、DVDなどの身近な家電製品にもLinuxをはじめとするオープンソースソフトウェア(OSS)が広く使われるようになってきました。しかし、「オープンソースソフト」を「無料で自由に使ってよいソフトウエア」と誤解されていませんか? OSSには、高機能・高性能・高品質のソフトウエアが無料で利用できるというメリットがある一方で、周辺のソースコードの公開や特許の無償使用許諾を求められる場合があり、違反が発覚すれば訴訟や重大なコンプライアンス問題に発展するリスクもあります。そのため、OSSを正しく使いこなすためには、マネージメント層によるOSSライセンスに関する理解と、開発部門・管理部門におけるOSSコードの検出、独自開発ソフトとの分離など、ライセンス管理技術の向上が不可欠です。
さらに近年は、国際規格ISO/IEC 5230(OpenChain)が制定され、世界的にOSSライセンス管理の重要性が一層高まっています。コンプライアンス順守や取引先からの信頼確保の観点からも、組織として適切なライセンス管理が求められるようになりました。
またOSS検出ツールの普及により、GPLの誕生した1980年代やLinuxが組込み分野に急速に普及した2000年代初頭と比べて、意図しないOSS流用の検出精度や効率は大きく向上しました。しかし一方で、検出結果から流用元のOSSを正確に特定するには依然として多大な時間を要するなど、新たな弊害も発生しています。
本コースの目的は、OSSライセンスの基礎知識と、OSS検出ツール導入時のプロセス構築の概要を知ることです。ソフトウエア組込み製品開発のマネージメントを担当される方でLinux、Android、TIZENなどのOSSをプラットフォームとして利用する製品を開発するにあたり、OSSライセンス管理の基礎知識を習得したい方、納入先へのOSSライセンス順守のエビデンス提出のためにOSS検出ツール導入と管理プロセス構築を担当される方などに最適なコースです。
OSSライセンス管理プロセスを効率よく構築するためのポイントをご説明する、企業の視点を重視した教育となっています。
1日
4時間(13:00~17:00)~6時間(10:00~17:00)
385,000円~550,000円
※想定受講者数は20名です。受講者数が20名を超える場合は費用が変わります。
※オンサイト・オンライン(Zoom等のオンライン会議システムを利用して実施可能)ともに同料金です。
※受講料は予告なく変更・改定する場合がございますので、あらかじめご了承ください。
- ソフトウエア組込み製品開発のマネージメントを担当される方
- OSSライセンス管理プロセス構築をこれから担当される方、既にしている方
特になし
- 主要OSSライセンスの概要と取扱を理解できる
- OSSライセンス管理技術の変化について理解する
- OSS検出ツール導入時の管理プロセス構築方法を理解できる
1. はじめに
2. 講習の位置付け
3. OSSライセンス概説
1) オープンソースとは
2) オープンソースの考え方
3) 代表的なOSSライセンス
4) 最近の動向
・訴訟
・OSS検出ツール
4.OSSライセンス管理プロセス構築のポイント
1) OSSライセンス管理プロセス
2) ツール導入時に発生しやすい問題
3) ツール導入時の課題
・情報量の増大
・判定の複雑化
4) ツール導入時の課題の解決
・各ステップでの具体的な課題解決
・契約の確認
・調査
・コンプライアンスギャップへの対処
・ソースコード公開
5) 導入から定常運用への移行
・導入から定常運用への移行とは
・商品開発プロセスとの連携
・自社ソースコードの分離
6) 教育
7) 他部門との連携
8) 情報伝達について
5.おわりに