オブジェクト指向開発プロセス

概要

昨今のUMLの普及により、オブジェクト指向開発を開発現場に適用するケースが多くなってきました。しかしながら「過去行っていた開発プロセスをそのまま利用」「オブジェクト指向開発プロセスを理解せずに適用」などのために開発現場が混乱し、オブジェクト指向を導入した狙い・目的(再利用による生産性の向上、モデル化による設計の可視化など)を達成できずに頓挫するケースが多々見られるのが実情です。その1つの原因が、オブジェクト指向開発のプロセスを真に理解せずに、開発に着手することにあります。


本コースは、開発プロセスの目的・価値・活用方法を解説すると共に、オブジェクト指向開発の開発現場で多く適用されているRUP(Rational Unified Process)、XP(eXtreme Programming)の内容と適用方法を解説し、オブジェクト指向開発プロセスを素早く理解してもらう教育コースです。


豆蔵では、長年蓄積してきたオブジェクト指向の開発技術及びオブジェクト指向開発プロセスの導入支援、並びにCMM/CMMIの導入支援の成果で、オブジェクト指向開発の普及に取り組んでいます。そこで得た経験、ノウハウを基に作ったのが本コースです。


オブジェクト開発プロセスとは何かを理解したい方、あるいはさせたい方、これからオブジェクト指向を開発に適用しようと検討されている方に最適です。

日数

1日

時間

7時間 ( 9:30 ~ 17:30 )

教育受講料(税込)

オンサイト : 440,000円
※受講者制限なし。受講者数が20名を超える場合は、資料代として2,000円/名をご請求いたします。

対象者
  • プロジェクトマネージャ/リーダ
  • アーキテクト
  • 現場開発者
  • 現場管理者
  • プロセス改善推進者
  • 上位管理者
前提条件

ソフトウェアに関する基礎知識を持っている事

到達目標
  • そもそも開発プロセスは、どのような構成になっているかを理解し、その中でどのような活動があるかを把握し、他のメンバーに簡単に説明ができるようになることを目標としている。
  • オブジェクト指向開発プロセスの基礎を理解し、実施できる準備を完了することを目標としている。
内容

1. はじめに


2. 開発プロセスの概要
1) 何故開発プロセスが必要なのか?
2) ソフトウェア開発プロセスとは?
3) 開発プロセスの設計
4) 開発プロセスの設計と計画との関係
5) マクロレベルのプロセス
6) ミクロレベルのプロセス
7) 代表的なOO開発プロセス


3. RUP(Rational Unified Process)の解説
1) 概要
2) ライフサイクル
3) プラクティス
4) ロール
5) 作業成果物
6) 開発の進め方
7) Waterfallとの違い


4. XP(eXtreme Programming)の解説
1) 概要
2) ライフサイクル
3) プラクティス
4) ロール
5) 作業成果物
6) 開発の進め方
7) RUPとの違い


5. 開発プロセスの選定方法
1) 基本的な適用方法
2) 再利用型開発の段階毎の適用
3) ソフトウェア再利用率/成熟度の測定
4) プロダクトラインの着手と制度化