仮想プロジェクト演習 - 実践的でセミ・オーダーメイドな技術者育成カリキュラム -

概要

仮想プロジェクト演習(以下、「VP」(Virtual Project)と記します)は、『単なる知識レベルでなく、実践的な経験を伴った底力のあるOO技術者を、合理的な期間/コストで育成したい』、『数日程度の講座をいくつか別々に受講する形では、なかなか全体的な開発の流れを実感/体得することができない』等のお客様のご要望にお応えし、仮想的なシステムの開発を題材に、UMLモデリング・ベースでの典型的なシステム開発の流れを若干単純化して上流から下流まで(要求分析、分析、設計、実装、テスト、まで)1~3回反復実施して仮想体験を重ねるという、非常に実践的な演習講座です。

VPでは、お客様の目的や状況に応じて企画時点の早い段階から、課題の内容、反復回数/期間、育成方法/頻度、などをセミ・オーダーメイド的にカスタマイズしていきます。課題の対象領域や内容は、お客様が実際の業務で対象とする問題領域の中から一部を抜き出すような形で、弊社メンターがお客様技術スタッフの方々と協同で検討/決定していきます。題材が自分達の実業務に近い領域のものになるため、参加者のモチベーションも高まります。


VPでは3~5名の育成対象者で構成されるチームを複数編成して、同じ課題について分析/設計/実装などの開発作業を進めていきます。同じ課題に対して複数のチームで並行して開発を進めるため、1つのチームで開発を進める場合に比べて高い仮想体験効果が期待できます。また、適度な間隔で開催される合同レビュー会では、各チーム間でのモデルの比較/議論を行ったり、弊社メンターからの指摘/アドバイスを受けることができます。


通常のVPでは、「上手にできること」よりも、むしろ「上手に失敗し、そこから得られる教訓を実体験として活かすこと」を目標とします。『仮想的なシステム開発で(大きく踏み外しすぎないように)安全にコントロールされた状況で典型的な失敗を経験することができる』という特徴は、OJTなどの他の訓練方法ではなかなか得ることができないものだと思います。


ひとつの課題に対して上流から下流までひととおりの開発の流れを仮想体験でき、さらにその流れを何回か反復して拡張/改善していく機会まで得られるため、VPでの仮想開発体験は非常に実践的です。VPのような総合的な演習は、やはりある程度の期間/コストを必要とします。しかし、他の育成方法に比べて、VPは単位時間あたりの実質的な育成効果が高くなる(トータルとしての費用対効果が高い)方法だと思います。知識と実戦経験をバランス良く修得した底力のあるOO技術者を育成するための効率の良い方法のひとつとしてお勧めいたします。

日数

ご要望に応じてご提案させていただきます。

時間

ご要望に応じてご提案させていただきます。

教育受講料(税込)

反復回数や実施期間により変化します。お問合せください。

対象者

開発者、管理者、アーキテクト、など(おもな対象者に向けて、課題や実施構成などを調整します)。
※VP参加者の他に、お客様側の運営/技術スタッフの方々にも若干の工数が必要になります。

前提条件

従来手法での数年以上の実務経験にプラスして、以下のような弊社教育コース修了レベルかそれと同等のスキルを持っていること

  • オブジェクト指向オリエンテーション (1日)
  • UML表記法 (1日)
  • {Java|C++}プログラミング (4日)
  • オブジェクト指向分析設計演習 (3日)
到達目標
  • 実装イメージを設計モデルによって正確に表現できるようになる
  • 全体的な要求や構造を把握しながら、モデル・ベースでの議論が行えるようになる
  • 効率の良いモデル・レビュー/コード・レビューが開催できるようになる
  • 反復型開発時に発生する典型的な問題に対処できるようになる
講師より

ひとつの課題に対して上流から下流までひととおりの開発の流れを仮想体験でき、さらにその流れを何回か反復して拡張/改善していく機会まで得られるため、VPでの仮想開発体験は非常に実践的です。

VPのような総合的な演習は、やはりある程度の期間/コストを必要とします。しかし、他の育成方法に比べて、VPは単位時間あたりの実質的な育成効果が高くなる(トータルとしての費用対効果が高い)方法だと思います。知識と実戦経験をバランス良く修得した底力のあるOO技術者を育成するための効率の良い方法のひとつとしてお勧めいたします。