システムズエンジニアリング入門講座
製品開発/システム開発は年々、難しいものになってきています。
その背景には、システムの高度化・高性能化・多機能化、安全性・セキュリティへの配慮、会社をまたがった複数システムの連携によるサービスの実現といった様々な状況が関係しています。そうした製品やシステムの開発をスムーズに進めていくのは難しく、また、開発の途中で間違いに気がついた際の手戻りによる、時間やコストの損失も大きなものになっています。
そうした現状において、製品開発/システム開発を円滑に進めていくための技術として、システムズエンジニアリングが注目されています。また、ソフトウエア開発におけるモデルベース開発(Model Based Development)の普及と相まって、モデルを活用したシステムズエンジニアリングである、MBSE(Model Based Systems Engineering)も注目されています。
本教育では、このシステムズエンジニアリンやMBSEとはどのようなものなのか、どのような効果があるのか、そして、具体的な活動や実施する際の注意点等について取り上げていきます。また、MBSEと関連して取り上げられるSysMLとMBSEの関係についても説明していきます。
本教育の講師は実際にシステムズエンジニアリングの導入を支援しているコンサルタントが行います。
そのため、教科書的な内容ではなく、実際に現場でどのような課題があるのかを踏まえた教育内容になります。
システムズエンジニアリングとはどのようなものかを素早く知りたい、これからシステムズエンジニアリング・MBSEの導入を始めるという方に最適な教育研修となっています。
1日
6時間 ( 10:00 ~ 17:00 )
- オンサイト教育 : 550,000円
※想定受講者数20名。受講者数が20名を超える場合は費用が変わります。
※Zoom等によるオンライン教育実施も可能です。お気軽にご相談ください。
システムズエンジニアリングの領域に携わる人(システム要件の作成、システム設計の検討等を行う人)
システム開発(製品開発)の経験者(ハードウエア開発、ソフトウエア開発は問いません)
- システムズエンジニアリングを行うことのメリットが理解できるようになります。
- システムズエンジニアリングを構成する各活動の目的/役割、主な実施事項、作業成果物が理解できるようになります。
- システムズエンジニアリングにおけるモデルの活用方法が理解できるようになります。
1.本講座の概要:目的と目標
2.システムズエンジニアリングの有効性
システムズエンジニアリングの全体像を理解します。
1) 現状の課題とシステムズエンジニアリングの関係
2) システムズエンジニアリングの効果
3) システムズエンジニアリングの概要
3.MBSEとは
MBSEの概要と有効性について理解します。
4. システムズエンジニアリングの活動
システムズエンジニアリングを構成する具体的な活動について理解します。
1) ビジネス/ミッション要求の分析
2) 利害関係者要求の分析
3) システム要求の定義
4) システム設計
5) システムの実現
6) システムの検証と妥当性確認
7) テーラリングの必要性
5.SysML
MBSEとSysMLの関係を理解します。
1) MBSEで使われるモデル
2) SysMLの概要
3) MBSEの実践にあたっての注意点