UseCase入門

概要

本講座はUseCaseの実践的な利用方法に関する講座です。特に、組込み系でのUseCaseの適用と活用について取り上げています。


近頃、UMLの普及とともに様々な開発でUseCaseが使われるようになってきました。そうした中、少なくなってきてはいるものの、UseCaseがどのような効果を持つのかが理解されていなかったり、効果の出ない作り方/使い方をしている場面に遭遇することがあります。この講座では、そのような状況を解決するために、UseCaseを使うことによる効果、正しい作り方、使い方を説明していきます。また、UseCase単独での効果だけでなく、開発全体を通して、UseCaseを他のプロセス内でどのように活用するのかについても触れています。


また、この講座は組込み系でのUseCaseの適用方法について触れていることも特徴です。組込み系の開発でもUseCaseが使われるようになってきていますが、組込み系特有の割込みやイベントといった概念とUseCaseの関係や、部分システムに対するUseCaseの適用について取り上げている書籍や記事はそれほど多くありません。本講座はそうした部分も取り上げ、上記のようなUseCaseの効果や作り方、使い方、他プロセスとの活用に対して、それぞれの章で、組込み系での場合について触れています。また、その内容は現場の経験に基づくものであり、実践的なものになっています。


この講座ではテキストに対応した演習問題を用意しており、演習問題を通して自ら手を動かすことで、理解を深めることができるようになっています。また、この演習問題は組込み系を題材としていますので、現実に即した経験をすることができます。


組込みを対象としたUseCaseの講座は、まだ非常に珍しい存在です。UseCaseが組込み系で役に立つのかを知りたい方、UseCaseの開発への適用を考えている方、UseCaseを使っているが効果を感じられない方、この期に、ぜひともこの講座を受講してみてください。

日数

1日

時間

6時間 ( 10:00 ~ 17:00 )

教育受講料(税込)

オンサイト : 440,000円
※想定受講者数20名。受講者数が20名を超える場合は費用が変わります。

対象者
  • UseCaseの組込みソフトウエアでの適用方法を知りたい方
  • UseCaseを作れるようになりたい方
  • UseCase作成のスキルを向上させたい方
前提条件
  • なんらかのソフトウェア開発の経験があること
  • UML、オブジェクト指向の知識は必要ありません
到達目標
  • UseCaseを作る意義を人に説明できるようになる
  • シナリオ分析の意義を人に説明できるようになる
  • UseCaseの後工程での活用方法を人に説明できるようになる
  • UseCaseを読み書きできるようになる(UseCase図、UseCase記述、シナリオリスト、シナリオ詳細記述、部分システムに対するUseCase)
講師より

組込みを対象としたUseCaseの講座は、まだ非常に珍しい存在です。

  • UseCaseが組込み系で役に立つのかを知りたい方
  • UseCaseの開発への適用を考えている方
  • UseCaseを使っているが効果を感じられない方

この期に、ぜひともこの講座を受講してみてください。

内容

1. はじめに


2. UseCaseとは


3. エンジニアリングプロセスにおけるUseCaseの位置づけ
1) UseCaseの位置付け
2) システム要求分析の位置付け
3) システム要求分析とは


4. UseCaseの表記法
1) UseCase図
2) UseCase記述
3) UseCaseのより詳細な表記


5. UseCaseの作成
1) UseCase作成の手順
2) UseCase作成の注意点


6. シナリオ分析
1) シナリオ分析とは
2) シナリオの表記法
3) シナリオ分析の進め方


7. UseCaseの効果


8. UseCaseと他プロセス・作業成果物との関係
1) 要求との関係
2) 要件/仕様との関係
3) 分析におけるUseCaseの利用
4) 設計におけるUseCaseの利用
5) テストにおけるUseCaseの利用
6) プロジェクトマネジメントとUseCaseの関係


9. 部分システムが対象の場合のUseCase
1) 部分システムを対象としたUseCaseとは
2) 開発での使い方
3) アクタの特定
4) 相互作用の粒度
5) その他留意点