要求エンジニアリング実践講座 第Ⅱ部 仕様記述入門講座

概要

ソフトウエア開発において、仕様書は非常に大きなウェイトを占める成果物です。しかし、大事なのは分かっていても実際の現場で、きちんと書かれていることは非常に稀です。内容に矛盾があったり、抜けがあったりする仕様書に悩まされている開発者も多いことと思います。実際、仕様書の不完全さによる設計、実装の問題とそれによる手戻りは、ソフトウエア開発における大きな問題のひとつです。


我々のコンサルティングの現場でも、良い仕様書を作ることは普遍的な改善ポイントのひとつとして、常に挙げられています。また、オフショア開発等の外注利用においても、その成否を分けるポイントとして仕様書は重要な文書になります。


本講座ではそうした「仕様」をいかに記述するかを中心に取り上げ、網羅的に、正確に仕様を記述するための手順や文書のフォーマット、表記方法、考え方のポイントといった項目を説明していきます。また、本講座の大きな特徴として、そうした記述を行うためにUML(ステートマシン図)を利用していることが挙げられます。仕様記述というと、自然言語や形式的なものが主流ですが、UMLも仕様記述に使えることが、この講座を通してご理解頂けると思います。


日本語での仕様記述方法を上達させたい方、より正確な仕様の記述方法を習得したい方、ユースケース記述と仕様書の違いが良く分からない方等々、仕様記述に関係する多くの方に本講座は有効です。また、演習を通して学んでいきますので、受講後、現場ですぐに試すことができるのも大きな特徴です。


仕様に悩まされることが多い方、是非、受講してみてください。

日数

1日

時間

6時間 ( 10:00 ~ 17:00 )

教育受講料(税込)

オンサイト : 440,000円
※想定受講者数20名。受講者数が20名を超える場合は費用が変わります。

対象者
  • ソフトウエア開発者
  • 要求管理担当者
  • 製品企画担当者
  • システムを発注する側の要求担当者
前提条件

特になし

到達目標
  • 要件や仕様の記述における日本語の使用に関し、より正確な記述を心がけるようになる or ができるようになる
  • 仕様記述の基本構成や要点を理解し、現行の仕様書の改善点を上げることができる
  • UMLのステートマシーン図が読み書きできるようになる
  • 講座で習った仕様の書き方を現場で実践できるようになる
講師より

日本語での仕様記述方法を上達させたい方、より正確な仕様の記述方法を習得したい方、ユースケース記述と仕様書の違いが良く分からない方等々、仕様記述に関係する多くの方に本講座は有効です。また、演習を通して学んでいきますので、受講後、現場ですぐに試すことができるのも大きな特徴です。


仕様に悩まされることが多い方、是非、受講してみてください。

内容

1. はじめに
1) 本講座の目的
2) 到達目標
3) 本講座の構成
4) 講義進行の目安
 

2. 要件記述
1) 要件記述のポイント
2) 要件記述例
3) 要件記述例解
4) 要件や仕様における日本語の使用
 

3. UMLのステートマシーン図
1) 基本状態遷移
2) 遷移
3) アクティビティ
4) 内部遷移
5) コンポジット状態
6) 直交状態(並行状態)
7) 履歴状態
 

4. 仕様記述
1) 仕様とは
2) 仕様記述の基本の”基”
3) 機能の仕様記述の基本
4) 仕様の基本骨格
5) 仕様記述のステップ