【ソフトウェア品質講座】品質分析評価技法講座

概要

"You can't control what you can't measure. -測定できないものはコントロールできない- ”というのはソフトウェアエンジニアリングの大家である、トム・デマルコの言葉です。
この言葉には、開発プロジェクトの成功には、開発プロジェクトに影響を与える事象に対していかに迅速かつ適切に対処できるかが重要なのだというメッセージが込められています。


ソフトウェア品質に対しても、品質に影響を与える事象に対する対処が不可欠であり、そのためには適切な品質分析による評価、判断が重要になります。


本講座では、ソフトウェア開発に携わるすべての人を対象に、品質分析・評価に関する重要な概念や活動内容を学んでいただきます。特に品質分析の活動内容(欠陥の特徴づけ、定量的分析、評価・判断)の考え方については、基本的な統計的技法を使った具体例を交えながら紹介いたします。


また、品質分析に特化した尺度を使った分析(ex. 信頼度成長モデル、欠陥密度)については、数式などを学習するのではなく、ソフトウェア開発への適用方法を中心に学んでいただきます。欠陥の分析を中心とした実践的な演習も用意していますので、学んだ内容を即現場にて実践できるようになっております。

日数

1日

時間

7時間 ( 9:30 ~ 17:30 )

教育受講料(税込)
  • オープン講座: 現在実施していません。 
  • オンサイト: 440,000円 
    ※想定受講者数20名。受講者数が20名を超える場合は費用が変わります。 
対象者
  • プロジェクトマネージャ/リーダ
  • アーキテクト
  • テストマネージャ
  • QAマネージャ
  • テスト設計担当者
  • 開発者
  • プロセス改善推進者
前提条件

ソフトウェア開発経験があること

到達目標
  • 品質の定量的な把握、捕捉の方法を理解する
  • 主要な品質分析評価手法を理解し、現場で実践できる
  • (基本的な技法の復習、ソフトウェア開発への適用方法)
内容

形式:講義+演習(個人)
1. はじめに


2. 品質分析とは
1) 品質分析とは
2) ソフトウェア品質マネジメントにおける、品質分析の位置づけ
3) 品質分析での実施事項


3. 品質分析での実施事項の概要
1) 特徴づけ
2) 品質計量データ算出
3) 定量的分析
4) 評価・判断


4. 代表的な品質分析の手法
1) 欠陥数推移(信頼度成長曲線、信頼度成長モデル、バグ管理図 etc.)
2) 欠陥密度
3) 静的解析との相関関係
4) 欠陥除去効率
5) 欠陥の属性を分析した原因特定
6) 欠陥の属性を分析した弱点特定
7) 欠陥の属性を分析した品質評価


5. 品質分析実践例
1) 開発対象の概要
2) テスト終了基準策定(演習)
3) システムテストの状況把握(演習)