アジャイル開発における自律型チーム運営

概要

アジャイル開発には、タスクボード・バーンダウンチャート・レトロスペクティブなど、チーム運営に役立つ手法(プラクティス)が多くあります。しかし、その本質を理解せず、形式的に手法を採用しても、本来の効果は発揮できません。

このコースでは、それぞれのプラクティスの意義を、講義とディスカッションを通じて理解し、ご自身のチームの課題をどのように解決するか、どうすれば効果的なチームになるのか、そのヒントを探ります。

 
※ 本講座は、アジャイル開発もしくはプラクティスを採用している/採用する予定の方を対象としています。
「そもそも自分のプロジェクトにアジャイル開発が適切かどうか分からない」という方は、「アジャイル入門」をご受講ください。

日数

1日

時間

10:00 ~ 17:00

教育受講料(税込)

オンサイト:お見積りいたします。お気軽にお問合せください。

対象者

アジャイル開発を実施済みもしくは開始しようとしていて、チーム内/外に課題を持っている方

前提条件
  • 一般的なソフトウェア開発プロセス(ウォーターフォール開発)の理解
  • ソフトウェア開発の経験
  • アジャイルの基本的な用語の知識
到達目標
  • アジャイル手法におけるチーム運営のヒントをつかむことができる。
  • アジャイルプラクティスの実践的な取り組み方を理解できる。
講師より

アジャイル開発に取り組む組織も増え、試行段階も含めて実施してみた、という事例は一般的になりました。
しかしながら、試行してみた結果、課題がある、これでいいのかどうかわからない、という話もよく聞きます。
本講座は、そんな方々のための「お悩み相談所」のつもりで作成しました。

本講座では、可能なかぎり、ご自身のチームの課題を研修の場に持ってきてください。
実現場での課題を基に、みんなでディスカッションして、問題意識を共有し、解決策を探りましょう。

内容

1. アジャイル開発におけるチームとは
1) 役割(ロール)
2) チーム内/外の関係者
3) 反復のサイクル
4) 会議体
5) アジャイル開発の前提

2. アジャイル開発における要求管理
1) 要求のトライアングル
2) 目標を明確にする
3) エレベーターピッチ
4) 【参考】 改善活動の目標設定
5) ストーリーとタスク
6) ストーリーの活用
7) ディスカッション:ストーリー
8) 【参考】 アジャイルに対する顧客の期待を制御する

3 アジャイル開発における進捗管理
1) タスクボード
2) タスクの抽出
3) タスクボードのポイント
4) バーンダウンチャート
5) バーンダウンチャートのポイント
6) タスク管理の運用
7) タスクボード アンチパターン

4. アジャイル開発における品質管理
1) イテレーションごとのテストの意味
2) イテレーションの長さ・高さ
3) ドキュメントの位置づけ
4) テストの位置づけ
5) 受け入れテスト駆動開発
6) 継続的インテグレーション

5. アジャイル開発における「振り返り」の意味
1) 頻繫なフィードバック
2) レビュー会議
3) 日次スタンドアップミーティング
4) レトロスペクティブ
5) ディスカッション:レビュー会議
6) レトロスペクティブ