AI・データサイエンス分野、産学連携で先端の研究と社会実装を見据えた人材育成を!~豆蔵コンサルタントが立教大学客員准教授を委嘱~

広報担当

AI・データサイエンス分野、産学連携で先端の研究と社会実装を見据えた人材育成を!~豆蔵コンサルタントが立教大学客員准教授を委嘱~

豆蔵 コンサルタントが、立教大学より客員准教授の委嘱を受け、2020年4月より同大学で講義を行っています。

石川が客員准教授を務めている立教大学は、同年4月に国内発の人工知能に特化した大学院「人工知能科学研究科」を開設しました。当該研究科は、第4次産業革命のコア技術である人工知能を用いて、ビジネスに新たな価値を生みだすことのできる創造力、先端技術を活用してさまざまな社会課題の解決を実現する実践力を備えた人材育成を目的としています。

 

デジタル戦略支援事業部 第5 (人材開発) グループ コンサルタント 石川 真之介
立教大学客員准教授の委嘱を受けた デジタル戦略支援事業部 石川 真之介

 

理数系出身者だけでなく、文系出身者にも向けたコース・デザイン

石川が担当する授業は『数理科学概論』と『深層学習演習I』の2つです。

「数理科学概論は、理数系出身の学生だけではなく、文系出身の学生にも向けた内容になっています。」と石川は言います。

この講義では、機械学習のアルゴリズムが用いている数学的手法やその計算機実装などの基礎的な内容を学習します。機械学習アルゴリズムを数学的に記述するのに必要となる、ベクトル、行列、微分法、確率、統計といった数学的トピックの土台から学べるので、文系出身者は身構えることなく講義に入ることができるそうです。
講義は基礎だけなく、機械学習においてどのように使われているかまでを扱うので、文系出身者ばかりでなく理系出身者が理解を深めるためにも活用できるカリキュラムになっています。

一方、深層学習演習では、研究科の授業を通して身に付けた基礎知識や技術を基に演習を行います。実際に Python を用いて、深層学習アルゴリズムがどのように動作し、どのような応用が可能かを学びます。
医療や製造、宇宙など、社会実装も見据えた演習内容になっています。

 

大学と豆蔵の両方に携わることによって、相乗効果が生まれる

立教大学客員准教授のオファーを受けた理由を尋ねてみました。

「大学では、最先端の研究との関わりがあるので、そこで得た知識を豆蔵に持ち込むことができますし、最先端の研究に触れられる環境があるということは、豆蔵の魅力になります。一方、豆蔵は、AIやデーサイエンスといった技術をビジネスの現場で適用しています。そうした実務経験を有する者が、講義を受け持っているということは、大学の魅力になっているそうです。ですので、双方にメリットがあると思います。」

実際、石川は、豆蔵でデータ分析および教育工学を専門とし、大手製造業情報システム子会社、大手商社系食品流通会社などのAI人材育成に携わっています。また、データの可視化、予測などのプロジェクトにも参画してきました。

最近では、人工衛星による観測データの利活用にも取り組んでいます。
これまでの経歴で、石川は、宇宙物理学の研究者として、NASAの観測ロケットの開発、人工衛星の運用、観測データ分析を実施などに携わっていました。この経験から、豆蔵内に発足した「Space Science Teamメンバー」にも抜擢されています。

Space Science Teamとは、豆蔵が2020年6月に発表した宇宙ビジネスへの参入をきっかけにして、立ち上がった新プロジェクトチームです。金融や製造等の実プロジェクトで各種データ分析に携わった経験を持ち、且つ、宇宙観測データの解析などで成果を挙げた衛星データに知見がある豆蔵のメンバーを集めて構成されています。
衛星利活用のプロジェクトでは、顧客が保有するデータと衛星データの組み合わせで新たなビジネスを創出しています。

続けて石川は「立教大学でも、研究指導として衛星データ活用をテーマとしていて、担当の学生が衛星データの分析研究を進めていますよ。」と話しています。実プロジェクトで実施していることが、すぐに大学の講義に生かされているそうです。

世界的に脅威のスピードで技術が発達する時代。
大学と企業が協力することで、リアルタイムに互いの事業にフィードバックし、成長させることに繋がる一方で、こうした産学一丸となって、最先端の研究と実社会との接点を重視したスピード感のある人材育成を次世代に提供することが、今の時代に必要であると考えています。

 

- profile -

プロフィール

デジタル戦略支援事業部
第5 (人材開発) グループ
博士(理学)
コンサルタント 石川 真之介

2011年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。
カリフォルニア大学バークレー校、JAXA 他での研究員を経て、2019年より現職。

関連ニュース

関連リンク 立教大学大学院人工知能科学研究科 公式サイト

研究・教員(その他科目担当者紹介)

 

プレスリリース

2019年8月5日 プレスリリース:

立教大学と豆蔵、人工知能に関する研究と人材育成の早期社会適用実現のために連携 ~実践的な人材育成による産業界からのAI革命を現実のものに~

2020年6月10日 プレスリリース:

豆蔵、宇宙ビジネスに参入! 顧客が保有するデータと衛星データの組み合わせで新たなビジネスを創出 ~宇宙産業関連企業等が加盟する「xData Alliance」にも加入~

 

メディア掲載

2019年11月6日 ITメディア キーマンズネット:

“セクシー”からは程遠い? データサイエンティストのぶっちゃけ話

今般、委嘱を受けた石川が、豆蔵DXday「データ・サイエンス、その秘孔を突く!」のセッションに登壇した際の記事です。

 

2020年9月7日 日本経済新聞(電子版):

我ら天文系IT技術者、DX追い風に 活躍する博士

今般、委嘱を受けた石川を含むSpace Science Teamメンバーが日本経済新聞の取材を受けました。