全4回『DXリスキリングセミナー』の第2回目「AIエンジニア編- ITエンジニアからAIエンジニアになるためのリスキリング -」参加リポート

目次

  • はじめに
  • 講師紹介、第1回セミナー概要
  • セミナーの流れ
    ・方法1「興味のある分野の研究を通じた学習」
    ・方法2「資格取得を通じた学習」
    ・方法3「コンペサイトを通じた学習」
  • Q & A
  • 感想
  • 最後に
     

はじめに

豆蔵では、お客様のデジタルトランスフォーメーション化(DX)に関する取り組みの中でも、重要な課題であるDXを推進するための人材育成支援を展開しています。

2023年6月より、ITフリーランス向け案件紹介サービスを展開する株式会社フォスターネットと豆蔵は、全4回で構成される「DXリスキリングセミナー」を開催しました。

今回は、第2回目のセミナー「AIエンジニア編 ITエンジニアからAIエンジニアになるためのリスキリング-」の内容について紹介します。
 

講師紹介、第2回セミナー概要

講師:桐原 健太 (株式会社豆蔵 デジタル戦略支援事業部 第1グループ コンサルタント)
日時:2023年7月13日 19時~20時
会場:zoomによる開催
 

セミナーの流れ

豆蔵の桐原より桐原自身が以下の流れでAI初心者が実際にAIエンジニアになるために行ったリスキリング法を具体的に解説しました。

・背景と目的
・講演者が実際に行ったAIエンジニアへのリスキリング方法

背景と目的

ChatGPTに代表されるように近年AIソリューションが一般的なトレンドにもなり、AIの存在が身近になっています。その中で、DXの世界においてもAIの知識はもはや必須のリテラシーとなりつつあり、AIエンジニアの需要は急増しています。このような背景のなかで、本セミナーではAI初心者であった講演者が行ったAI技術の学習方法を具体的に紹介することで、受講された方々のリスキリングの参考としていただくことを目的に実施しました。

講演者が実際に行ったAIエンジニアへのリスキリング方法

はじめに、リスキリングには様々な方法がある一方で、モチベーションを高い状態で維持できる「自分自身にあった方法」を見つけて学び続けることが重要であると話していました。その中で、講演者である豆蔵の桐原自身の経験を元に3つの方法を紹介しました。

  • 方法1「興味のある分野の研究を通じた学習」

様々なAI分野があります。例えば、生成モデルや、画像認識、自然言語処理、強化学習などがあります。その中で、自分の興味ある分野を見つけることが重要です。

表:研究分野の例
研究分野の例 具体例
画像認識 画像分類
物体検知
セグメンテーション
自然言語処理 機械翻訳
感情分析
強化学習 ゲームAI
ロボット制御
生成モデル テキスト生成
画像生成

興味がある分野を見つけることができたら、次にその分野の最新の研究プロジェクトを見つけます。講演者からは機械学習の研究論文とそれに対応するコードを集約したウェブサイトを紹介しました。こうしたウェブサイトを活用することで、自分の興味のある分野の研究プロジェクトの詳細や実際のコードに簡単にアクセスすることができます。

コードが入手できた場合、それを実行する方法についても説明を行いました。自前の高スペックPCがある場合は自身のPC内でコードを動かすことができる一方で、高スペックPCを持っていない場合としてクラウド上のGPUを利用できるクラウドサービスを紹介しました。

最後に、より深い理解をするための方法として原著論文を読むことや、学んだ技術をビジネスにどのように応用するかを考えることが重要であることを伝えていました。

  • 方法2「資格取得を通じた学習」

次に、基礎スキルを効率的に身に着ける方法として資格取得を通じた学習を紹介しました。検定試験のための学習を通じてディープラーニングの基礎知識や用語を体系的に理解できることができます。さらに、実践的な検定として実際のAI構築・実装を試験問題としている検定試験があることも紹介しました。

  • 方法3「コンペサイトを通じた学習」

セミナーではAI開発のコンペサイトを使った学習方法についても紹介しました。コンペサイトでは企業や研究機関が提供するデータを利用したデータサイエンス・機械学習のコンテストがあり、コンペの成績によって称号が与えられます。講演者である桐原は、様々なコンペが開催されていること、他ユーザーとコミュニケーションできるサービスがあることに加え、他の参加者が公開している解法・コードを確認、実行できる環境があることを紹介し、コンペに参加しなくてもAI分野のリスキリングに役立つことを述べていました。

このような方法でAI分野のリスキリングを行った講演者である桐原は現在豆蔵でAIエンジニアとして充実した日々を送っています。
 

Q&A

Q: AIエンジニアの市場情勢は売り手市場?買い手市場?

A: 現在は売り手市場であると感じているが今後は分からない。また、エージェントであるフォスターネット社からも売り手市場である一方で、高度な技術が要求される求人案件については、企業の要求レベルが高いため一概に売り手市場とも言えないとコメントをいただきました。
 

感想

本セミナーでは独学でAI分野のリスキリングを達成した具体的な方法を聞くことができました。様々な方法で多くの人がリスキリングを達成していると思いますが、その具体的な方法を聞く機会はあまり存在せず、本セミナーは貴重なものであったと感じました。セミナーの中で印象に残った点は、モチベーションを維持するために自分の興味のある分野をターゲットに学習をすることが重要と述べていた点です。技術の発展が目まぐるしい今日において、新しい技術の習得の重要性は日に日に高まっていると感じています。私自身も楽しみながらリスキリングをしたいです。
 

最後に

豆蔵は、多様な分野のプロフェッショナルが集まる企業です。ここでは、グループ間の壁が低く、様々な人々と協力する機会が豊富にあります。そのため、業務を通じて実践的なAI知識を学び、スキルアップすることができます。さらに、無料で利用できるオンライン学習教材や勉強会(豆寄席など)に参加することが可能です。豆蔵は、社員一人一人のステップアップを応援する社風を持ち、業務を通じた自己成長をサポートしています。興味をお持ちの方は、ぜひ豆蔵のホームページをご覧ください。