概要
現在のシステム開発は多岐に渡る要素技術を用いて構築されます。それら多岐に渡る技術を適用したシステムのグランドデザインを設計できるエンジニアが求められており、その中核を担っているのがITアーキテクトです。
ITアーキテクトの責務はシステムのライフサイクルのすべてに渡って「アプリケーション アーキテクチャ」「インテグレーション アーキテクチャ」「インフラストラクチャ アーキテクチャ」の構築・維持・保守を行うことです。
豆蔵の「アーキテクト教育」は「アプリケーションアーキテクチャ」に焦点を当て、それらを設計するための基礎スキルを身に付け、要件定義~設計工程において成果物を技術的視点で評価できるエンジニアを育成します。
教育効果・メリット
アーキテクト教育は、オブジェクト指向とUMLによる、要求分析・システム分析・アーキテクチャ設計・アプリケーション設計のプロセス構成と工程間の成果物の連携を理解し、それらで必要となる要求モデル・分析モデル・設計モデル・実装コード・テストコードを作成するための基礎技術の習得を目指します。
- すべてのプロジェクトメンバが統一された知識と技術のもと、オブジェクト指向技術をより効果的に適用できる
- 要求分析・システム分析においてユーザーとエンジニアの両視点で業務をモデル化できる
- ソフトウェアアーキテクチャ設計とアプリケーション設計の基礎を理解し、ソフトウェアをモデル化できる
- 「拡張性」「再利用性」「保守性」を実現するための設計原則・デザインパターンを適用した設計ができる
- 概念データ、論理データモデルの設計ができる
これらにより、オブジェクト指向技術、データ中心アプローチ技術を使ったモデリングベースの「成果物作成」と「成果物検証」のスキルを身に付けることができます。
研修コースフロー例
多くのお客様はアプリケーション開発エンジニアやITアーキテクト育成の取り掛かりとして本研修を実施しております。
アーキテクト教育は3つのステップで構成しており、お客様が求めるエンジニア育成の目的・目標に最適化したカリキュラムを組み立てて研修を提供しています。
Step1:基礎スキル
Step2:モデリング スキル
- 統一プロセスをベースに、要求モデル、分析モデル、設計モデルをUMLを用いて可視化するスキルを習得する
Step3:開発スキル
- オブジェクト指向の特徴を活かした拡張性、再利用性、保守性のあるソフトウェアを設計・実装するスキルを習得する
アーキテクト育成コースの構成
研修事例
これまでに実施した研修事例を紹介します
若手研修
- 目的:実プロジェクトでオブジェクト指向技術を正しく適用できる若手エンジニア(新入社員~3年次社員)を育成する
- Step1:お客様の自社研修にてアプリケーション開発のための基礎スキルを習得する
- Step2~Step3:Step1と連携した弊社カリキュラムを組み合わせてモデリングスキルと開発スキルを習得する
事例‐1:若手育成(アプリケーションスペシャリスト)
■システムインテグレーター、情報子会社
スキル拡張研修
- 目的:システム開発の内製化と組織力強化の実現に向けて、メインフレーム系エンジニアをオブジェクト指向技術者へとスキル拡張(チェンジ)を図る
- Step1:弊社研修を組み合わせてオープン系システム開発・アプリケーション開発のための基礎スキルを習得する
- Step2~Step3:弊社研修にてオブジェクト指向技術と設計スキルと実装スキルを習得する
事例‐2:スキル拡張育成(メインフレームからモダン開発)
■金融系情報子会社
中核・中堅メンバ研修
- 目的:自社標準化の刷新にあわせてオブジェクト指向技術を使った内製化を実現する
- Step1:弊社研修を組み合わせてオブジェクト指向とUMLモデリングの基礎スキルを習得する
- Step2:弊社カリキュラムを組み合わせてオブジェクト指向開発プロセスとモデリングスキルを習得する
- Step3:Step1~Step3と連携したお客様の自社研修
事例‐3:中堅中核メンバ育成(ITアーキテクト)
■情報子会社、ユーザ情報システム部門