組込みシステムへのオブジェクト指向導入の特長
導入に際しオブジェクト指向を現場で実行可能なもの有効なものとするために、理論/あるべき論ではなく、組織のこれまでのやリ方/強み、組込みシステムの特性や組織の実力を踏まえた支援をします
- 現状の問題点
オブジェクト指向技術を使えば、すぐに開発が楽になると思われることも多いですが、それほど簡単なものではありません
- 理由は・・・
学ぶべき技術が多いこと- 表記法(SysML/UML)
- オブジェクト指向の概念、モデリング技術、モデリングツール
- 開発プロセス・管理プロセス
- オブジェクト指向プログラミング言語…
- 考え方を変えること(”パラダイムシフト”)
- オブジェクト、モデルの善し悪しの判断基準が分からないこと
- 反復型開発の制御が難しいこと
- オブジェクト指向・モデリングの教科書には現場レベルの例が少ないこと
導入のポイント
技術の適合化
- オブジェクト指向は有効だとしても、教科書そのままでは現場で使えない、あるいは有効に機能しません
- 組織のこれまでのやリ方/強み、組込みシステムの特性や組織の実力を踏まえて、組織に適合化することで、現場で実行可能なもの、有効なものとなります
ドメインへの適合化
製品開発しているドメイン(ex.組込みシステム)で、オブジェクト指向・モデリングを有効に使っていくにはどうすればよいかを具体的に特定していきます。
- 分析はどのように位置付けるか?
- 分析ではどのようなモデル、項目をとりあげるべきか?
- 設計ではどのようなモデル、項目をとりあげるべきか?
- 分析や設計ではどういったことに注意すべきか?
- xxx(現場で遭遇する問題)の場合はどうすればいいのか?
導入の課題とコンサルの必要性
- 自分達で努力するとしても、時間的な制約があります
- オブジェクト指向の場合、実践で使えるレベルになるには2~3年はかかるといわれています
問題は”気づき”です
専門家の必要性
計画通り、所定の期間で妥当&適正な検証を行うには、自分達で努力するにしても、外部の専門家(ie. コンサルタント)を活用する必要があります
- コンサルタント活用のポイント
- 善し悪しの判断基準の獲得
- これがはっきりすることにより、検討内容の質だけではなく、作業効率も上がります
- 考え方の矯正
- 考え方を自分達だけで変えていくのは大変です(時間がかかる)
- その他アドバイスの引き出し
- 特に自組織への適合化に関するアドバイス
成功の条件
オブジェクト指向導入自体が目的ではない
- 目的はビジネスを良くすること(ex.生産性向上、品質向上…)
- ビジネスゴールの改善を目的に、使えるリソース、期間を基に、改善戦略・改善計画を策定すること
- システムズエンジニアリング・ソフトウェアエンジニアリングだけの観点で、あるべき姿を追い求めないこと
- 逆にそのようなプロセスは形骸化する
- 強いプロジェクト管理をおこなうこと
導入の進め方と提供サービス
簡易アセスメント
導入するに当たり、開発活動の実態(ソフトウェアの問題、開発の進め方、現状の作業成果物の状態、開発者のスキル状態)を把握します
モデルアセスメント
モデルの課題を特定するために、モデル成果物を参照し、モデルの状態、開発者のモデリングスキル状態を把握します
適合化技術支援
組織のこれまでのやり方/強み、お客様の組込みシステムの特性や組織の実力を踏まえて、お客様に適したオブジェクト指向・モデルベース開発の進め方を支援します
メンタリング
弊社メンバーが開発に参加し、お客様の開発者に対しモデルの作成方法、オブジェクト指向の開発の進め方を現場で直接指導します
モデルレビュー
モデル成果物をレビューし、抽出したオブジェクトの適切さ、モデルの適切さ、あるいは分析/設計モデルの善し悪しを指導します
アーキテクチャ構築支援
弊社メンバーが開発に参加し、開発で一番難しいアーキテクチャ設計/フレーワーク設計を支援します
開発支援
初めて開発する時に、お客様自身だけでは開発がスムーズに進まないことがあるため、経験ある弊社メンバーが開発に参加して支援します
管理プロセス改善支援
効果的に導入するために、プロジェクト計画、進捗管理、要件管理、構成管理等の管理プロセスの改善を支援します
開発プロセス改善支援
効果的に導入するために、お客様の開発のやり方、組み込みシステムの特性等に合わせてプロセスの定義を支援します