【事例】大手保険会社様向け基幹システム開発支援

概要

レガシーシステムをモダナイゼーションする超大規模プロジェクトの支援。変更に強いアプリケーションアーキテクチャを構築、アプリケーションの基盤となるフレームワークを開発し、開発者にはフレームワークを前提とした設計ガイド・実装ガイドを提供。内製化に向けてお客様社員の教育も実施している。基幹システムは保守しながら長く使うため、陳腐化しない進化的アーキテクチャを実践している。
 

顧客の目的・課題

  • 今後の事業環境やマーケットの変化に迅速に対応できる先進性・機動性・柔軟性の高いシステムに刷新する
  • メインフレームによるレガシーシステムをオープンプラットフォーム/Java により再構築する
  • エンジニア社員の技術習得・スキル育成により内製化を促進する
     

支援内容

アプリケーションアーキテクチャの構築

  • プロジェクトで導入を予定していたフレームワークに対する定量的・定性的な観点からの第三者評価を実施
  • 業務アプリケーションを構築する上で必要となる、オンライン・バッチ・非同期などの処理形態によらない共通領域のフレームワークを開発
  • フレームワーク、共通部品、アプリケーション構造の規定、実現方式の設計/選択、アプリケーション作成方針、これら全てを含むアプリケーションアーキテクチャの構築
  • フレームワークが持つ機能や API の説明を含み、構築したアーキテクチャ上で作成するアプリケーションの包括的な設計・実装ガイドの作成

進化的アーキテクチャの実践

  • アーキテクチャを構築して終わりではなく、開発者の声や内部での気づきをもとに改善を行っていく進化的アーキテクチャの実践
  • リリースしたフレームワークやガイドに対する攻めの保守 (※) を実施

※ 開発チームの細かなニーズを拾い、使いやすく、保守性の高いものへ作り替えていくこと。

開発チーム・インフラチーム支援

  • アプリケーション開発チームが作成した成果物に対する、アーキテクチャ構築担当の立場からのレビュー実施
  • アプリケーションとインフラとの間を技術面で補完するための支援を実施
    • アプリケーション開発チームからの Q&A 対応
    • フレームワークが稼働する実行基盤/環境に関するトラブルシュート

※ フレームワークができたからといってアプリケーションができるわけではない。フレームワークに密接に関連する部分を 総合的に豆蔵が見てプロジェクトで発生する問題を予見し事前に手を打つことで、プロジェクト全体のリスクをヘッジした。

  • お客様の若手社員に対する技術指導やレビューなどを通した OJT の実施
     

効果

  • ピーク時最大開発要員数が 2,000 人強となる超大規模システム開発をアーキテクチャで牽引
  • 多くのサブシステムからなるアプリケーションの開発工数削減と均質化に貢献

 

今後の展望

  • 段階的に進めているシステム刷新を計画通りに順次リリース
  • 周辺システムとの API 基盤による統合
  • DevOps の推進 (自動打鍵テストと、ビルドの自動化)
  • コンテナ化とクラウドネイティブなプラットフォームへの移行
     

適用技術

実行基盤

  • Java EE

開発言語

  • Java

CI

  • Jenkins
     

適用サービス