大規模基幹システム刷新支援

概要

基幹系システムは長期間にわたり運用・保守していく必要があり、ビジネス要求に伴い、機能追加・仕様変更へのタイムリーな追従が求められます。規模が大きい場合は、特にアプリケーションの構造が統一されており、適切にサブシステムが分割されていることが重要です。

豆蔵では、オブジェクト指向分析・設計などのソフトウェアエンジニアリングの知見と数多くの基幹システム構築プロジェクトへの参画経験を元にドメイン分析、アーキテクチャ策定など実施し、大規模基幹システムの構築を支援します。
 

特長

  • 業務分析に基づくサブシステム分割
  • アーキテクチャ策定
  • プロジェクト推進支援
  • 外部システム連携方式、レガシーマイグレーションの策定
     

大規模基幹システムであってもシステム開発と基本は同じで、長期間にわたり安定稼働しビジネスの変更に追従できるためのアプリケーションアーキテクチャの構築が重要です。

それに加えプロジェクト規模や業務ドメインが多岐にわたり、担当チームも多くなるので、スケールするための支援内容が加わります。業務分析やサブシステム分割はグランドデザイン策定や要件定義支援などシステム企画でのフェーズも検討されることもありますが、そういった前フェーズの成果物を受けて、具体化を進めていきます。

コアな業務を中心にサブシステムに分割し、全体のアーキテクチャを策定し、サブシステム横断的な支援体制を整えます。また、既存のレガシーシステムをマイグレーションすることも重要タスクです。したがって、初期に移行計画を立案し、概算見積をしておきます。

大規模基幹システム刷新支援

業務分析

現行の業務フローや既存システムの分析を通して、業務と業務の関連、各業務で作成するデータ項目、業務間のデータフローなど確認し、システムの要件や改善ポイントの洗い出しも行います。実施主体はあくまで顧客ですが、立ち上げの時期は主体的に成果物を作りそれらを作る目的、分析方法や活用方法を顧客に移転していきます。UML や図表による可視化や簡潔な文書により、システム要件につながる情報を整備していく活動です。
 

サブシステム分割

大規模システムは業務ドメインによりいくつかのサブシステムに分割し、システムの責務を明確にします。データについてはサブシステムで重複を避け、データの生成源と利用者の関係を明確にします。各サブシステムで扱う概念やエンティティは、他のサブシステムでは異なるものになることもままあります。業務分析の段階で共通的なエンティティとサブシステム間で変換が必要なエンティティを識別しておく必要があります。これによりデータの重複や無駄なデータ変換を最小にすることができます。適切な分析に基づくサブシステム分割により、保守性高い基幹システムの基礎ができます。
 

アーキテクチャ策定

サブシステムに、分割された各システムをどのような構造にするか、サブシステム間の連携をどのような方式で行うかを検討し決定していきます。

各システムはレイヤーアーキテクチャを基本とする構造に、サブシステム間は API やデータ連携など目的に応じた方式を採用します。

クラウドネイティブやサーバーレスのような今後主流になると目されるアーキテクチャを選択し、自社の IT を減価償却対象の固定資産としてではなく競争優位に立つための基盤として活用していこうとする顧客もいます。このような顧客は自社で設備を持つことによるコストやリスク、技術の難易度や要員確保のしやすさなどを天秤にかけて意思決定をしています。適切なサブシステム分割、マイクロサービス化などが前提になります。技術リスクの高い部分についてアーキテクチャ策定により方向性を定め、方式設計に繋げていきます。
 

プロジェクト推進

大規模なプロジェクトでは、共通的な技術課題の解決を図る横断的支援が必要になります。このため Center of Excellence のような支援を行います。マネージメント的な側面でもPMO支援でスケジュール管理だけでなく各チームの責務に踏み込んだ支援が可能です。
 

外部システム連携

基幹系のシステムは、レガシーシステムとの連携、商用の外部サービスとの連携など数多くのシステム連携を行っています。ここでも適切なサブシステム分割ができていれば、外部システム連携を実装する責務の割り当てや連携データ作成の設計・実装がスムーズに行えます。
 

レガシーマイグレーション

コアとなる業務を再構築したら、旧システムとの切り替え、次に周辺的な業務システムの刷新と切り替えを進めていきます。

 

導入事例紹介

大規模基幹システム刷新支援を導入いただいた企業様の事例をご紹介します。