概要
顧客の案件でのアジャイル開発を横断的に支援。
社内の横断組織の支援で当初はプロジェクトメンバーに直接、次第にアジャイルコーチに対するコーチングに移行。
研修コンテンツのレビューを実施。
社内の標準プロセスをアジャイルに適合させるためのアドバイザーをして、社外事例の共有も実施。
アジャイルに対する誤解や過剰な期待の是正と適正な運用を支援。
開発チームにとっても、無駄なレビューポイントを削減し本来の開発に注力できるのがモチベーションになった。人事異動が多いため各部署に経験者が散らばっていく結果となり、グループ会社の中でもアジャイルの実戦経験が豊富な会社として位置づけられるようになった。
顧客の目的
- 事業部でのアジャイル開発を適正かつスムーズに行うため、社内のアジャイル開発を横断的に支援する
顧客のビジネスドメイン
- SIer (情報システム子会社)
支援方針
- 社内アジャイルコーチ・講師の育成
- 研修コンテンツ・解説資料作成支援
- 社内ルール・標準プロセスをアジャイルプロジェクトに適合させるためのアドバイス
- 社外の事例や関連情報の共有
- 初期段階ではコーチング、徐々にコーチの育成とその継続性にシフト
課題とソリューション
1. 社内や顧客にアジャイルに対する正しい理解がない
- 社内でアジャイル開発を開始しようとするプロジェクトには、積極的に研修受講とコーチ招聘を働きかける
- 顧客に対しても、プロダクトオーナー研修を整備し、その受講を推奨する
- 初期段階だけではなく、継続してプロジェクトに関与し、チームやスクラムマスターに対してアドバイスを行う
- 実プロジェクトの実践ノウハウをまとめ、他のプロジェクトで参照できるようにする
2. 従来の社内標準がアジャイル開発にマッチしない
- アジャイル開発に合わせて社内標準を変更しようとする際、アジャイルの本来の意義の観点からアドバイスを行う
3. 社内コーチが外部・社外の動向に疎い
- 書籍や社外イベントの情報を共有する
4. 社内コーチも数年で他部署に異動し、アジャイル推進チームが固定していない
- 人の入れ替わりは緩やかなため、徐々にノウハウの継承ができる仕組みの導入を促う
- 可能な範囲で形式知化する(カジュアルなものも含めて資料化する)
- アジャイル推進チームそのものをアジャイルの手法で運営するようにアドバイスする
- アジャイルをよく理解した人材が他部署に移動することを、人材の流失と捉えず、アジャイルの正しい理解が広まると考えるように促す
- この異動は当社内だけではなく、企業グループ内も含む
- この異動は当社内だけではなく、企業グループ内も含む
効果
- 経営トップも含めた、アジャイル開発への志向
- 企業グループ内での認知
- アジャイル開発支援依頼の増加
今後の展望
- アジャイルエバンジェリスト活動を開始
- 企業グループや社外イベントでの活動
- 大規模アジャイルへの取り組み
- 対外的に発表した人材育成目標の達成
適用技術
適用サービス