プロセス改善支援

サービス概要

「プロセスを良くするのではなく、良い品質の製品やサービスを生み出すこと」という考え方に基づきお客様のプロセス改善活動をご支援いたします。
プロセス改善の課題は効果が出るまでに時間がかかることです。

そのためプロセス改善メンバーを専任でアサインせず、プロジェクトの合間に片手間で実施している組織では効果が出ないまま数年経過してしまっているケースもあります。

組織おいてプロセス改善をリードできるメンバーは、現場のプロジェクト中核メンバーであることが多く、長期間プロセス改善に専任させることが難しい状況であると考えられます。

豆蔵ではプロセス改善活動をリーディングしてきた経験者が現場で支援にあたり、実現したい状態と目標を示し、ゴールに向かって共に解決を図っていくことができます。

さらには「プロセス改善」のプロセスを明確にしてお客様に引き継ぎ、お客様自身がプロセスを継続的に改善していける状態を最終目標としております。
 

特長

組織の特徴に合わせたアセスメントを実施

アセスメントに先立ちプロジェクト現場の責任者および担当者にヒアリングを実施します。
ヒアリングよりプロセスの抱えている潜在的な問題の原因としてあり得るものを洗い出します。
この段階で原因の仮説を立て、業界標準的な物差し※をベースにアセスメント対象組織にあったアセスメント項目にカスタマイズし、アセスメントを実施していくことで仮説を検証します。
※ CMMI® (Capability Maturity Model® Integration:『能力成熟度モデル統合』) やISO15504をベースとした豆蔵プロセスアセスメントモデル
 

プロセス中心のアプローチ

組織のプロセスを理解・分析し、プロセスの中に存在する問題や不足部分を補う「プロセス中心のアプローチ」を実施します。
すでに顕在化した問題や課題を解決する「問題中心のアプローチ」は「プロセス中心のアプローチ」に比べ即効性がありますが、問題が多く複雑な場合や、解決案が難しい場合などに限界があります。
特にソフトウェア開発の現場では複雑で様々な原因が絡み合い、問題を引き起こしています。
「プロセス中心のアプローチ」はアセスメントを通して、さまざまな階層から情報を得てソフトウェア開発活動の実体を把握、ゴールとのギャップを分析し根幹にある課題を特定していきます。
 

プロセス改善の立ち上げと改善活動の定着化支援

プロセス改善の立ち上げフェーズにおいて、プロセス改善の必要性と改善の進め方を理解・納得して頂くため、プロセス改善関係者を対象とした動機づけの講座を提供することが可能です。

プロセス改善後の導入・展開する際、豆蔵の教育・コンサルティングのノウハウを活かした導入トレーニングを効果的に実施する事が可能です。
 

導入の進め方/支援例

IDEALモデル(Initiating, Diagnosing, Establishing, Acting, Learning)に沿って進めていくことを基本としています。
プロセス改善のサイクルは1年もしくは半年単位で成果目標を定めて、成果を出しながら進めていきます。

IDEALモデル

立ち上げ

  • プロセス改善の動機づけ
    プロセス改善に先立ち、開始するに至った背景および目的・目標を確認し、組織トップ(プロセス改善活動の責任者)のコミットメントを得ます。
     
  • 現場の調査
    プロジェクトを実施している組織(開発現場)および支援組織(EPG)へヒアリングを行い、問題認識を共有します。
     

診断

  • アセスメントの計画
    アセスメント項目を作成後、対象プロジェクト・スケジュールを決定し、プロセス改善活動の責任者と合意します。
     
  • アセスメントの実施
    支援組織およびプロジェクトを対象にアセスメント項目に対してドキュメント調査およびインタビューを実施します。
     
  • アセスメント結果の分析
    アセスメント結果に基づきプロセスの強み/弱み、そこから課題を抽出し、報告書としてまとめ、プロセス改善活動の責任者へ組織の総合的な開発力を報告します。
     

     【アセスメント結果例】

  

定量的評価

-定量的評価-

 

強み/弱みと課題

-強み/弱みと課題-

 

計画立案

  • 最適な取り組みを選択
    抽出された課題を類似の課題・関連する課題・紐づく課題などグルーピングして整理していきます。この段階で課題が複雑に絡み合った部分は、課題の階層や関係性を構造化し、ボトルネックを見つけ出していきます。
最適な取り組みを選択

 

  • 実行プランの作成
    構造化した課題より、短期的・中長期的に優先する課題の施策をきめていきます。
    優先順位の決定が難しい場合は課題ごとに施策の案を検討し、その効果性と難易度をもとに課題をマッピングし決めていきます。
    組織の置かれている状況・使えるリソース・得られる効果の大きさなど考慮し、中長期的なロードマップを作成します。
    その後、実際に行動していくため直近の目標に向けて誰が何を行うのか、具体的な実行プランを作成していきます。
実行プランの作成

 

改善活動

  • 解決策の作成
    解決策はプロセスの中に潜在していた問題点や不足部分を補うアプローチで進めていきます。
     
  • 解決策の検証
    解決策を先行評価・試行し、その結果より解決策を改良します。
     
  • 解決策の実施
    解決策を組織に導入・展開するために組織全体への概要説明、トレーニング、導入のステップを検討し、実施します。
     

振り返り

  • 改善活動の分析
    これまでの活動のレビューと次の改善サイクル(診断フェーズ)への準備作業を行います。